Q.眼精疲労って?どうすればいいの?
A.眼科診断名での「眼精疲労」は「目は疲れるが、その疲れを引き起こす原因がつかめない場合」に適応されます。
いわゆる「疲れ目」ですが、その症状は様々です。
「目が疲れる・しょぼしょぼする・目の奥が痛い・目を開 けるのが辛い・近くを見ていて遠くを見るとふらふらする、ピントが合わない・目がちくちくする・夕方になると ぼやけて見難い等」、症状は様々です。

眼科診断名での「眼精疲労」は「目は疲れるが、その疲れを引き起こす原因がつかめない場合」に適応されます。つまり、視力不適合・寝不足・全身筋肉の疲れ等は根本治療すると、改善するので眼精疲労ではありません。
今回は一般的な眼精疲労を考え、「目を使う仕事をしていて、普通では疲れない仕事内容であっても早期に疲れ、症状として疲れ目・かすみ・ぼやけ・目の痛み・まぶしい・充血・違和感・涙があふれる・これらに肩凝りや頭痛や時には胃腸症状(吐き気・胸焼け等)起こすような状態」と定義してみましょう。次に種類をあげます。
調節性眼精疲労
屈折異常や調節異常で起きます。多くは遠視と乱視です。
また眼鏡・コンタクトレン ズの不適切な状態(度数が合わない・レンズの傷や汚れ・フレームのひずみ等)で、適切な視力合わせを行うことにより改善します。
筋性疲労
眼球の位置の異常によります。斜視・斜位・眼筋麻痺(多くは両眼で内寄せをして鼻先をみ るような動作が出来ない:輻輳(ふくそう)不全という)により生じますが、眼球の筋肉の位置を補正する手術を行い、その後眼鏡やコンタクトレンズの処方を完了します。
症候性疲労
角膜の傷・緑内障の初期・網膜障害等による状態。
軽い症状のうちは「疲れ目」のみを感じることがあります。
これも疾患の根本治療を行うことで治ります。
神経性眼精疲労
体と精神の疲れから生じる状態。全身状態の改善を行います。
神経質な方や運動 不足の方、他色々な全身疾患(糖尿病・白血病・膠原病(リウマチ等)等)の方と様々ですが、治療が複雑なことも多く、早期の改善が困難な場合があります。

いづれも、正しい現疾患の改善と視力矯正が大切です。
決して侮らず、諦めず眼科専門医と相談することを始めましょう。
監修:藤原医院 院長:藤原憲治