Q. 乱視って?病気ですか?

A.
乱視を矯正すると視力はより良くなりますが、見え方がはっきりし過ぎると余裕が無くなってしまい、よけいに疲れてしまいます。

今回通常の乱視について述べます。角膜は本来球状でなく、非球面のレンズです。オーケストラのシンバルの様な形をしており、中央部の直径と周辺部の直径は徐々に変化しています。このためコンタクトレンズの 装用ではレンズ周辺部のデザインが大変重要です。

先ず近視・遠視の矯正を十分に行い、それでも「ぶれる・二重三重にぼやける」場合に乱視の追加矯正に踏み込みます。単純に「乱視がありますね。乱視も矯正しましょう。」といった安易な視力矯正を進められる眼鏡店は問題があります。
乱視を矯正すると視力はより良くなりますが、見え方がはっきりし過ぎると余裕が無くなってしまい、よけいに疲れてしまいます。
果ては頭痛がする・肩こりがひどくなった・歩きづらい等の症状が 発生、または増悪することがあります。患者さんの職業・使用状況・使用時間・性別・年齢を十分把握し乱視矯正を決定します。通常の近視・遠視の眼鏡合わせと基本は同じで「患者さん個人が大事で、教科書の内容はあまで理屈」です。
どうしても眼鏡は疲れるし、度数が強くてレンズが重いので眼鏡を作成せず、乱視矯正型ソフトコンタクトレンズやハードコンタクトレンズしか持っていない方が多いですが、あくまでもコンタクトレンズは角膜の上にアクリル板を涙の表面張力で浮かせているだけですから、角膜への影響が長期装用で無いはずがありません。
帰宅後外せるようなら、早めにコンタクトレンズを外し、眼鏡を掛けるようにしましょう。
いざ角膜障害でコンタクトレンズ中止を言い渡された時、あなたを守ってくれるのは嫌われ者の眼鏡だけです。
言ってみれば、「いつも気にかける存在でも無く・些細なことで喧嘩の耐えない『あなたの御両親』こそが、最後の最後唯一頼れる『あなたの理解者』である」という、まさに同じ存在が、角膜から12mm離れて毎日変わらず努力している『あなたの眼鏡』なのです。

乱視の度数検査も、近視・遠視と同じく「姿勢・照度・運動・定期検査」です。
特に今後問題なるのは、必要以上に猫背になっているため目の奥の水晶体に過剰な調節がかかり、いずれ戻らなくなり、「水晶体乱視」という本来存在しない乱視が固定してしまうことです。
コンタクトでは矯正しても妙な乱視が残ってしまい(残余乱視と言う)眼鏡でも苦労し、しかも視力矯正が十分できなくなるような若年者が急増しています。
またこの現象が進行し若年性老眼を来たす近視性乱視の30歳代の人が増えています。
好ましくない生活習慣は 様々な思いもよらない問題を数年後・数十年後我々にもたらすものです。若いうちに正しい生活習慣を身に着けましょう。
これは視力矯正だけではありません。

監修:藤原医院 院長:藤原憲治