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眼鏡か?コンタクトレンズか?

私の個人見解を申しますと、「角膜障害」を考えると、学業を優先するならば「メガネ」中心の生活をお勧めします。

眼鏡は視力矯正の基本です。
角膜から12mm離れていますので絶対、角膜障害を生じません。

ただしこの距離が眼鏡での視野の歪みを大きくしているのです。
また度数が強い近視で眼鏡を掛けると「目が小さくなって恥ずかしい」という訴えがあり、逆に度数が強い遠視では「目が大きくなって恥ずかしい」といった訴えがあります。
レンズの特性から来る“見た目の問題”です。
また女性では鼻当てでお化粧が剥げる・眼鏡を掛けていること自体が嫌だ・頭が痛くなる等の理由で眼鏡を持っていない方も多いです。
眼鏡度数もさることながら、多くの不調は眼鏡フレームの掛け心地(フィッテイングと言う)が本人の顔全体に合っていないことが原因です。
眼鏡合わせは本人が「どのような状況で・どのような目的で・どういった場所で・どういった事をするのか」を把握し十分フレームの形状・特性を検討した上で処方する必要があります。
眼科医受診が最適ですが、毎回相談しやすい眼鏡店で作るのも良いでしょう。
または眼科で眼鏡処方箋を作成し、行きつけの眼鏡店で作ってもらうのも良いです。

私の個人見解を申しますと、運動に関しては「使い捨てソフトコンタクトレンズ」の処方は仕方ありませんが、学業優先を考える場合は「メガネ」中心の生活をお勧めします。
もちろん我々医師には患者さんに対して「親権」を待ちませんから、患者さんのご両親や親権者と患者さん本人のご意思で視力矯正器具を決定して頂くしかありません。
可能ならば、高校卒業後患者さん本人が自立した時に、「コンタクトレンズ処方」を考えられるのが好ましいと私は考えます。
コンタクトレンズは全ての種類が、角膜に涙の表面張力で浮遊するので角膜障害は少なからず生じます。未成年へのコンタクトレンズ処方は今もって積極的にはお勧めしません。ましてや「勉学・受験」を中心に考えられる場合、視野が狭くても見た目が悪くても使い勝手が悪くても、将来「角膜障害」を経験していない状態でコンタクトレンズ使用を開始した方が、障害にさらされる時間が数年は短く出来るのですから、喜ばしい事ではないかと考えるのです。

コンタクトレンズはハードコンタクトレンズ(以下HCL)とソフトコンタクトレンズ(以下SCL)があります。共に角膜上にレンズを乗せるので眼鏡に比べて周辺部の歪が少なく、視野が広く・スムーズに見えるのが特徴です。 運動をするには衝撃にたえるSCL が良いでしょう。柔らかく、角膜より大きいためです。一方事務仕事や勉強中心という方はHCL が良いでしょう。
硬い素材ですので角膜より小さく作ることになり(角膜のカーブより 白目のカーブの方がゆったり大きいため、硬い物を白目までは乗せられないからです)、その分酸素供給が 多く・安定して見えるのが理由です。元々角膜(黒目)は透明で、お母さんのお腹の中にいた頃に一切の血管が角膜から無くなり赤血球が侵入しないので透明になったのです。
物は見えるのですが、角膜は赤血球による酸素供給が無いので、空気中の酸素を涙に溶かして呼吸する方法を選択したのです。そのためHCL では「酸素透過性」が大事で、SCL では「含水率(SCL 自体が水分を吸収しそこへ酸素を溶かし込む能力)」 が大事です。
CL が角膜を覆うため、角膜はCL による酸素不足と常に戦うことになり、CL 装用を継続する 上で、角膜障害と無縁でいることは不可能になります。
そのためCL は眼科医が診察し、処方することが法律で義務付けられたのです。
つまりCL販売店やインターネットで検査を省いて処方(販売)することは法的に不可能なのです。

眼鏡とCLのいずれが良いかという疑問は根本が問題なのです。 共に優れているが、共に欠点もあります。両者を上手く使い分けることが賢明で、いずれか一つに限定することは個人の視力矯正に制限を自ら設けてしまうことになります。
それぞれの良さを引き出す、賢いたずなさばきが重要です。

監修:藤原医院 院長:藤原憲治