真珠性中耳炎(中耳真珠腫)
ここでは、最多を占める「後天性真珠腫」について解説します。
先ず症状ですが、「悪臭耳漏・Tullio現象(強い音でメマイが出る)・瘻孔性症状(圧迫性眼振)・顔面神経麻痺・難聴」等です。
しかし鼓膜穿孔が原因で上部鼓室部に肉芽が迷入しそこに本来は外耳道外部2/3にしか無い「耳垢(みみくそ)」が骨部の内方1/3より内側に肉芽と共に入り込み頭蓋骨の一部浸食し真珠腫を形成しますので、浸食が進みますと「耳痛・耳漏」も無くなります。 症状が減りますので、治療を中断する患者が増えます。その後頭蓋底を浸食し、頭蓋内症状が生じ、脳外科的治療・手術適応になり兼ねません。監修:藤原医院 院長:藤原憲治