緑内障の検査

緑内障に関する診断を希望され来院される方が、来院されますが、

「眼圧検査」が決定打にはならない事をご理解下さい。

 

会社の健診で「緑内障の疑いがあり、精査を要する」と言われた方が、

報告書類を持参される事が多いのですが、これは眼底写真からの判定です。

つまり「視神経乳頭の陥凹拡大」状態を指します。実際眼圧が正常、

或いは低め(21mmHg以下)であっても、必ずしも「緑内障」を否定できないのです。

緑内障はむしろ、「網膜の血流障害による不可逆的視野欠損」と考えるべきでしょう。

それを象徴するのが、眼底検査による「視神経乳頭部」の変化を観察する事

重要である事です。

 

しかし眼科医の立場から申しますと、本当に「緑内障」かどうかを

確定診断をするには「静的視野検査」を実施するしかありません。

視野の欠損の進行状況を科学的に判定できますし、本人が自覚しない初期の

視野の感度の低下を科学的に検知します。眼圧ばかり測定していても

視野検査をしないでは、何の診断にも成りません。

しかし私は視野検査の前に必ず「隅角検査」を両眼に行います。

つまり眼内のそれも問題になる眼球の前の方(前眼部)の

水の流れ(前房水の排泄経路)を把握しないと緑内障の診断を行うだけでなく、

他に眼底精査の為に「散瞳検査(目薬で瞳を麻痺させて瞳孔を開ききった

状態にして網膜や硝子体の状態を検査する事)」が可能か不可能かを

判断する為に不可欠な検査でもあります。

つまり最終的な眼内の水が眼外へ排泄される部位が「隅角」であり、

この部分の構造が「狭い」と「閉塞隅角緑内障」か「狭隅角」、

「広い」と「開放隅角緑内障」か「開放隅角」の何れかであり、

隅角が狭い状態で「散瞳検査」を行った場合いきなり「緑内障発作」を

併発する事があります。

医原性障害であり、訴訟になり兼ねませんし、医師として「軽率」な行為と

判断されます。その為私は視野検査を行う前に、「隅角検査」を行う様に

心がけています。古い考え方と言われる事もありますが、

医原性(担当医の軽率な判断が原因)障害は回避したいと思います。

緑内障の検査は患者さんにとって鬱っとうしい事が多いですが、

癌年齢(40歳以上)になれば少なくとも年1回は受診される事をお勧めします。

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