アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の患者さんの経過観察がコジレテいます。やはりヒノキ花粉

猛威を奮っているからです。今年は春の花粉症の患者数は予想通り多くは

無かったのですが、一人一人の患者さんの重症化が思いの外酷いです。

それも両四肢(両方の手足)のアトピー性皮膚炎よりも、躯幹(胴体の事)の

アトピー性皮膚炎の増悪が目立ちます。特に「顔面の晴れ、両目が開かない程の

瞼の晴れ」で来院される方が随分いらっしゃいました。仕方ないので点滴を行い、

両目の瞼が開いて「物が見える状態」にするために、点滴をすることも多かったです。

 

 普段から軟膏・内服をきちんとされて管理が行き届いている患者さんの嘆きが、

毎日聞こえています。自分がアトピー性皮膚炎でかつて数年間包帯で四肢を

覆っていましたので、患者さんの苦しみは自分の体験した状況と同じですから、

悔しさも良く分かります。しかし嘆いていても治療はできていませんし、苦しみも

軽減しませんので、とにかく一時的に強い消炎剤(ステロイド)を勇気を持って使いましょう。

実際強度ステロイド投与療法で改善しておられます。ただ患者さんが懸念される通り、

ステロイドの離脱に時間とリバウンドを伴うリスクはあり得ます。

 

 アレルギー体質は、なかなか改善しませんし、完治することは望めません。

しかし不治の病では無いのです。必ず方法は見つかります。偉そうに言いますが、

実際難しい事ですが、諦めてしまうと全てが水泡に帰すです。

応援しますので、頑張りましょう。

緑内障・白内障・黄斑変性症から風邪・花粉症・ぜんそくまで、兵庫県川西市の眼科・アレルギー科藤原医院へ!

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