ゆとり世代と新中学生
新学期を前に、学生さんのメガネ合わせや視力矯正が一層増えています。
問題なのはやはり、「姿勢」でしょう。携帯ゲーム機やiPhonなどの拡充は自然の
流れですから、止めようがありません。使用する側の認識や気遣いが
将来に大きく反映されると言えます。
最近の学生さんは「姿勢を正しましょう。」と指導しますとかなりの率で
「ごめんなさい。猫背でした。」と自らの行為を認め、私の指導を受け入れてくれます。
しかし所謂「ゆとり教育」世代の現在社会人や就職活動中の学生には広範に
「姿勢は悪くない。医者があれこれ言うな。親でもないのに他人に指示される言われは無い。」と
居直る(彼らの言う「逆切れ」)症例が見られました。実際その「親」が、
「自分達が言って聞かせても、云う事を聞かないから、厳しく仰る藤原先生に
子供に言ってやって下さい。お願いします。」と事前に医院に相談に来て、
当事者である「せがれ・むすめ」に私が「居直られる」訳です。彼らの言う「親にも
言われた事が無い」と言うのは、棒弱無人な「ゆとり世代」の言い訳でしかなかった様です。
実際彼らと接していて、「内の医院でも勤務させられないだろうな。」という、最低限の
「立ち居振る舞い・言葉づかい」が訓練されていない症例が多いです。彼らは当然
「問診」もハチャメチャです。自分の事を他人事のように受け答えしますから、
「もう一度最初から問診を記載して。その後きちんと診察するから。」となだめる様に
説得して再提出を促します。
ところが、この春中学受験を終えた新中学生達はすべからく違います。
「宜しくお願いします。」、「記憶では・・・から○○目に・・・が起き、今○○○です。」と
きちんと受け答えし、最後は「有り難う御座いました。」ときちんとした態度で診察が終了します。
感動です。「ゆとり世代」とは大違いです。新中学生のご両親曰く「政治に翻弄されて
自分の子供たちが、成人になってから慌てふためかない様に、自分達の出来る限りの事を
子供たちにしてやりたい。それはお金を残す事ではなく、教育にお金を注ぎ込む事です。」と
ほぼ同じ様な回答をなさいます。よほど「ゆとり世代」の状況を目にして、危機感を
募らせて来たのだと思います。その代償として、新中学生達の受験後の視力低下は
相当なもので、彼らの保護者曰く「小六の春の検査では裸眼視力がそれぞれ0.5位でしたが、
今日の測定で0.1以下とは驚きです。どうなるのでしょうか。」。これに対し私は
「姿勢を正しましょう。それをこれから説明します。これで裸眼視力は改善しませんが
、急速な悪化は回避可能。それと時間をかけて必要な度数のメガネ処方をしましょう。
事業に差し支えるならば直ぐにメガネを作りましょう。でなければゴールデンウイーク頃に、
処方をしましょう。」と説明します。ほぼ全例親子が揃って「有り難う御座いました。」と
礼をされて帰られます。とてもほっとした気持ちに成れる瞬間です。
緑内障・白内障・黄斑変性症から風邪・花粉症・ぜんそくまで、兵庫県川西市の眼科・アレルギー科藤原医院へ!
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