高齢者の視野障害
最近またまた高齢者の視野障害が増えています。特に白内障術後の
「何となく中央部がボケて見える」という主訴での来院が多い様です。
多くは「加齢性黄班変性症」であり、程度によりますが、改善は厳しいです。
女性に多い厳しい障害です。次の疾患は「黄班浮腫」でして、いくら白内障手術が
成功していてもその後、半年に1回位は眼底検査や視野検査を行い、
予防する事が大切です。
白内障の手術も眼球内部環境を少なからず変えてしまいますので、網膜とその下にある
ウォーマーとしての脈絡膜の血流循環変化(障害と言うかどうかは難しいところです)により
血液の循環が難しいのにエネルギーを大量に消費する黄班部(焦点が合い、視力を支配し、
色覚を支配する一番重要な部分)に血液循環の停滞が生じて薄らとした剥離が
生じる事を言います。術者によりますが、患者さんに術後1年~2年までは
3~4カ月毎に眼底検査を勧め、3年以降は半年か一年毎に眼底と視野の定期検査を
勧めるのが良いと思います。患者さんが「調子が良いから、通院はお金と時間が
かかって勿体ない。検査通院は止めよう。」となり、気付けば黄班浮腫が
固定し治らなくなる事も多い様です。
白内障・緑内障・他の硝子体手術や眼内レーザー術後の方は少なからず、
年一回の眼科検査をお薦めします。
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