VDT症候群

 

今年も押し迫って来ましたが、なかなか皆さん大変な様です。

ここ2週間「オデキ・モノモライ・ハレモノ・メイボの類での

来院がひしめいています。

 VDT作業(OAの端末に長時間向かっている業務)従事者の厳しい現状を反映しています。

「人員削減は免れたが、その分3倍仕事が増えた、仕事が在るだけ幸せ」と仰る方が大半です。

元々救命救急の関係で「産業医」でもあるので、

VDT症候群は様々な事業所の視察で目の当たりにしてきました。

TVモニターの発熱による乾燥眼状態で、涙排泄の停滞による油の排泄不全が原因

「オデキ・モノモライ」になってしまうのです。

 対処法は、皆さんご存じのとおり、「眼を温めて、涙と脂分の排泄を促す」事です。

電子レンジで温められる「アイマスク」や温めた「濡れタオル」で両目を温めます。

その間リクライニングしながら眼を閉じてリラックスします。5分位で構いません。

その後コンタクトレンズ、特に使い捨てのソフトコンタクトレンズを御使用の方は、

掛り付け医と御相談の上、「涙液補充」をなさってください。

乾燥による「痛み・カスミ・違和感・疲れ目・充血・焦点が合わない」等多くの症状が改善します。

数時間しか持ちませんが、その数時間が患者さんには辛いのですから、

厚生労働省の既定の様に「VDT作業を50分前後した場合、その作業を止めて

10分程度は他の作業を行う(仕事をしなくて良い訳ではないです)」事が望ましいです。

涙の還流・排泄が円滑ですと涙の成分の脂分の蓄積がなくなり、

「オデキ・モノモライ」は発生しません。

 

 追加ですが、やはり同じ動作の作業・仕事内容を長時間継続していますと

精神的抑圧も厳しくなります。自律神経のバランス不全に至りますので、

VDT症候群の方に「うつ」を合併する頻度が高いのも当然です。

皆さんにお薦めなのは、「熱すぎない湯船に何時もより5分程度多めに浸かり、

体の芯まで温めてから、十分汗を拭きとって就寝」する事です。

多くの自律神経失調の治療の基本です。

体の芯の温度(深部体温)を上げるためには、シャワーでは限界があります。

熱すぎるお風呂や長時間の入浴は、必要以上に汗をかくため「脱水」に至り、

「血栓」が出来やすい危険な状態になります。

入浴前「コップ一杯の水を飲みましょう」という事は「脱水」回避を意味していたのです。

これにより「深い眠り」を得られるので、心身ともに回復が期待できます。

当然日常の自律神経のバランスが良好になりますから、

涙の排泄が良好に成りますから、「オデキ・モノモライ」の発生が減ります。

当然ですが、「風邪」対策でもあります。

緑内障・白内障・黄斑変性症から風邪・花粉症・ぜんそくまで、兵庫県川西市の眼科・アレルギー科藤原医院へ!

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