社会構造の大変革

 台風接近の度に、「めまい・頭痛・耳鳴り」や全身倦怠を訴える患者さんが増えて居りましたが、一段落しました。秋の花粉症もゆっくり展開して居り、例年並みです。しかし、一部の薬剤が無くなり、大変な事に成って居ます。

 コロナ禍で、呼吸系の薬剤が出荷制限がかかり、度々薬局で在庫切れを生じて来ましたが、漢方と内服剤が切れる事は衝撃です。「喉の痛み」への対応が厳しい状況です。

新型コロナ・ウィルス感染の後遺障害の症状対応と秋口の風邪症候群による「ノドの症状」ですが、従来さほど使用されていなかったドクターが症状対策に大量処方された模様です。
むしろ普段から頻用している当院は、煽りを喰って常連患者さん方に振り向ける何時もの御薬が枯渇して大変な迷惑です。

多くの常連患者さんは、継続治療の薬剤の残量に余裕を持たせていらっしゃいますが、ギリギリまで来院されない主義の患者様方は、昨今「何で、自分の処方分は無いの?」という嘆きがこぼれて居ります。

危機管理の方針ですが、トヨタが世界の手本に成って来た「トヨタ看板方式」、つまり「自社に可能な限り在庫を置かない。適宜下請け会社に発注する。」システムが、コロナ禍でアダと成りました。
ギリギリの在庫しか保管していなかったので、自動車の生産ラインが止まったのです。皮肉にも社会情勢をいち早く察知したトヨタは、慌てて在庫を確保したので、他者よりも被害を軽減で来た様ですが、多くの製造業は立ち行かなくなったのです。医療業界にも同様の状況が起ったのです。

 今後は、安価な原材料や生産を海外に全部委託するのではなく、必要分は自国で全て確保する事が望まれるのでしょう。

全世界の常識の大変革が、小さな当院も巻き込まれて居ます。

このコロナ禍が今後の社会構造の大変革に寄与するものと考えます。

緑内障・白内障・黄斑変性症から風邪・花粉症・ぜんそくまで、兵庫県川西市の眼科・アレルギー科藤原医院へ!

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