受診者側の倫理感

前回新型コロナ・ウィルスの後遺症について初めて記載しましたが、皆さん関心がある様です。
当院受診されている患者様方は大半が3回目までの接種を済まされていますが、接種経験がありその後感染した方耳鼻科系の治療の受診は増えて居ります。
当院は発熱外来は開設していませんので、問い合わせも紋切り型の御断りをするしかありません。
お盆明けに、「PCR検査をしてくれ。」という電話依頼が10数件毎日あり、御断りするのが大変でした。

中には、「耳鼻科で診れんとは何事だ。」と毒つくヒトも多く、内科の発熱外来受診を勧めても意味内容が分からないヒトが多いです。
そもそも確実に新型コロナ・ウィルス感染症かどうかは、厚生労働省認定新型コロナ・ウィルスPCR検査を行うしかありません。視診で明確な判断が出来ないから、PCR検査キットに判断を委ねる事になるのです。
そもそもそのヒトが、新型コロナ・ウィルス陽性であれば、当院の予約診療が全て吹き飛びます。私を含め職員全員が自宅待機に成り、診察業務不可となります。
この様な医療機関への二次感染について、自分の事しか関心の無いヒト達の如何に多いことか。利己主義の成れの果てです。
逆に新型コロナ・ウィルスに不幸にも感染された患者さんは、発熱外来担当の内科医から治癒証明を受けても、当院への受診を躊躇われる事も多く、むしろ必要な薬剤処方継続をすべきであると積極的に受診を促して居ります。
更には「咳とノドの痛みや違和感が続く・何となく味覚や臭覚が落ちているかも・全身のダルさが続く等」については、前回のブログの通り、軽度後遺障害として追加処置を積極的に行っています。
やはり「慢性疲労症候群と風邪後喘息」様障害として加療して居ります。
2から3週間で完治する患者様もそろそろ出だして居りますが、報道の通り何か月も治癒しない方も居られると予想します。

 インフルエンザ・ウィルス感染の後遺障害と類似して居り、免疫低下と再生不全の併発と解釈し、賦活化と新生を考慮しての保険診療を考えて実践して居ります。
しかし受診者側の倫理感は、いつの時代も深刻に捉えるべきでしょう。譲り合い、助け合い、相互理解は何処へやら、です。「三者皆宜し」も何処へやらです。

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