「鼻呼吸」の訓練

 今新型コロナ・ウィルスのBA,5が主流になって、急速拡大していますが、国民一人一人が行える自衛手段を怠っている事に端を発しているのではないかと私は考えます。
鼻呼吸の充実を行えていない事です。

 マスク生活を開始した頃、多くの人から聞いた事は、「マスクを付けると息が苦しい。」でした。正しい呼吸法が出来ていなかった事が原因です。
日々、鼻呼吸をしていなかった為です。口呼吸を主に行うとマスクで遮られる事で吸気も排気も減少し有効なガス交換が減ります。
鼻孔は小さいので呼吸筋、主にはハラミ=横隔膜が大きく上下しないと吸気が出来ませんが、有効活用できる運動量が確保されますと一気に吸気量の拡大が保証されます。
当医院の動画でも解説しましたが、鼻孔が小さいので、鼻腔(鼻の中)との気圧差が拡大します。空気取り込みに鼻腔の圧が低い事で吸い込みが大きく成ります。
車の空気取り込み口が思いの他小さい事と類似しています。爆発的に大量に取り込めた空気中の酸素は、その圧力を受けて肺胞の血管に大量に接する事で二酸化炭素と酸素の交換が一層効率よく行えます。
血管事態の拡張と血管と接する空気の面積の拡大がガス交換の効率を上げます。同じく鼻から一気に排気する事で、拡張した肺のガス交換後の空気を呼吸筋で強く排出する訓練をしますと肺活量を増強できます。
しかも一回のガス交換の体積が増えますと単位時間当たりの呼吸回数が減ります。一層有効な肺活量とガス交換効率が増加します。
同じく頸部胸部腰背部の骨格筋の殆どを呼吸に使用できますから、全身の筋肉増強にも成ります。呼吸を正しく行うだけで健康になれますし、背筋が伸び「良い姿勢」が維持できます。
これにより何れ誰もが直面する、「誤嚥性肺炎」が回避出来ます。当然よく話す・歌う・しっかり嚙んで食物を飲み込むは、当然です。が、呼吸筋を鍛錬する事が嚥下に直接有効ですから、鼻呼吸を行う事が何よりも大事です。口呼吸は今直ぐ止めましょう。

 マスク生活を回避したいのならば、今の内にマスク着用下で「鼻呼吸」の訓練を為さって下さい。
特に「いびきをかく」方々は、「口呼吸」ですから万病の下です。自分で健康を増進できる単純なエクササイズです。

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