「低気圧障害」について
本年は春の花粉症が連休明け頃に終息し、比較的アレルギー関係は落ち着いて居ります。一方低気圧障害の患者さんは増えて居ります。 多くは「雨の日の前日、前々日から頭痛が出だして、めまい・耳鳴り、吐き気、他全身検体と不調が生じる。」と訴えられます。他に「目の不調・呼吸の問題・鼻炎や副鼻腔炎の再発・蕁麻疹含め皮膚障害・消化器症状の合併・筋肉や関節の痛み」等の様々な症状を訴えて来られます。色々と多数の診療科と診察施設を受診されての来院で、梅雨入り梅雨時と、11月中旬以降の冬の始まり時期の初診が集中する傾向はここ10年近く変わりません。当時一般的でなかった「低気圧障害」を私がブログで訴えて来ましたが、令和に入り学術的にも肯定されました。今は「気象医学」と呼称されるに至りました。私が所属しています「日本疲労学会」でも、自律神経障害関連の研究発表が多く、日々発展があります。この中でも従来の頭痛だけでなく様々な関連頭痛が増加傾向にあり、当院で診断がつかず複数の大学病院の総合診療科に紹介し、予想外の疾病がベースの位置症状であった症例が相当数居られます。脳神経系の問題、眼圧の問題、心療内科的問題、婦人科的問題ではなく、他の診療科目から生じる頭痛は想像よりも多いようです。 頑張って辛い頭痛をおして御来院されても、期待通り早期解決に至らない患者様方は相当数居られます。一方「ロキソニン等の非ステロイド系消炎剤」ばかり処方され、胃腸症状を合併し苦しんで居られた方々に、何の事も無い処方薬投与で改善される患者さんがより多く居られる事も事実であり、丁寧な問診がやはり肝だと感じる事は日々経験して居ります。
緑内障・白内障・黄斑変性症から風邪・花粉症・ぜんそくまで、兵庫県川西市の眼科・アレルギー科藤原医院へ!
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