我慢や気のせいと、決め付ける事が問題

祝日明け、初診の患者さんが多く、花粉症の方はこれまで市販薬か症状が出たらその時だけ耳鼻科で内服を貰いそのまま、というヒト達でした。この様なヒト達は一度きりの受診で追跡調査や治癒確認などは不可能です。多くはドクター・ショッピング(色々な医療機関を受診し、自己判断で治療を中断する)患者ですが、最近再診はしませんが、毎年来院する様に成って来た人も居られます。 この様な患者さんは、花粉症の目・鼻の症状以外に、たまたま「喘息・高眼圧症・白内障・難聴・アトピー性皮膚炎」等の発見と共に、眼科・耳鼻咽喉科・アレルギー科以外の疾患を当院で発見し専門医に受診・通院加療を余儀なくされた人達です。まさか眼底検査から成人病三代疾患(糖尿病・高血圧・脂質異常症)や緑内障・黄斑変性症、更にはメガネやコンタクトレンズの処方問題が発見されるとは思って居なかったのでしょう。くしゃみ・鼻水・鼻詰まりで、滲出性中耳炎や様々な難聴、三半規管障害と自律神経障害が見つかるとは思わないでしょう。特に見つかって良かった疾患は、「脳動脈瘤・中枢血管動脈硬化、中でも心臓の冠動脈障害」です。月に1から3人程度ですが、内科絡みの紹介状作成を必要とする患者さんが常に居られます。前回の新型コロナ・ウィルス騒ぎで医療機関受診を自己判断停止・順延していた方々の悲劇が、上乗せ状態に成って居ります。異変があれば、即受診です。が、何処までの状態が正常範囲かは、なかなか医師でも具体的に表現出来かねます。採血や心電図、X線・CT・MRI撮影、他特殊検査を行わないと発見は困難です。ただ日頃から医師と細かく診察を通し、「今現在、問題は無い。」と宣言を受ける経験を積む事です。そうしますと「何となく変かも知れない。」という感が付いてきます。非科学的ですが、自己の異常を想起探知する’鋭敏な感覚の育成‘が大切です。 我慢や気のせいと決め付ける事が問題です。何となく変という感覚を個々人の感覚の標準値として常に養っていくのです。事実私の学位論文でもVASスコアという自己感覚を程度で数値化する統計を使いました。「これまで経験した中で一番痛かった記憶を10として、全く何も感じない状態を0とした場合、問題の痛みは何ポイント程度ですか。」という内容です。個々人の経験を個人で判断して貰いますから信頼性が高く、科学的です。皆さんもVASスコアで判断してみて下さい。色々な判断が可能かと思います。受診するかの目安にして下さい。

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