コロナ過での変化と悪化

長期に渡る新型コロナ・ウィルス感染症対策の慣れ果てと言いますか、2年ぶりに来院される患者さんが多いです。予測は付きましたが、アレルギー体質や慢性鼻炎の増悪・慢性疾患の受診時への逆行、一部他疾患の発症疑いが診られます。 高齢者の新型コロナ・ウィルス感染回避を考慮し、外来通院を中断してきた事は理解出来ますが、時間をかけて症状を改善して来たにも拘わらず、受診当時の状態に戻ってしまった患者さんの多い事には驚きます。特に喘息とアトピーは相当深刻で、「電話での相談を受けて居れば、打開策は在ったのに。」という方が目立ちます。アレルギー疾患全般がやり直しです。眼科では、緑内障と黄斑変性症、網膜の血管系障害管理にダメージが診られます。同じく「めまい耳鳴り片頭痛」といった耳鼻科系自律神経障害患者さんは、一から再開を全てにおいて行うのが早道です。 僅か数例ですが、内科的障害が出て急いで糖尿病外来に紹介した患者さんが30代で見つかりました。2年前までは可能性も見当たりませんでしたが、自宅待機が多すぎて食事の変容が基盤だと考えられます。先日早々の教育的入院を大阪市内の病院に紹介し即日決定でした。同じく以前から一度甲状腺精密検査を促していた女性患者さん2人は何れも、動悸・息切れ・高血圧・頭痛・めまい・角膜の乾燥増悪がとうとう生じ、慌てて神戸市近郊の甲状腺専門病院に紹介しました。2人とも通院ですが、他に婦人科の問題も生じて居り、ホルモン全般に検査を行うという事になり、当院でも易感染状態に対し経過観察の強化を仰せ付かりました。細々とした症例はほぼ毎日出て居りますが、一番問題であったのは、近隣の病院で胃癌の手術を受けて居られてのですが、新型コロナ感染を忌み嫌い、定期検査を無視して居られ、白内障の検査に久しぶりに来られて際に左肩の浮腫と可動域制限・声のカスレでおかしいと思い、本人の希望で大学病院の消化器外科を御紹介しました。典型的な胃癌の左側リンパ線転移でした。ベッドの都合で連休明けに入院再手術の手はずに成りました。この症状は典型的な転移です。特に嗄声(声のカスレ)は、反回神経障害です。頭頚部障害の必須症状です。直ぐに紹介したのは正解でした。今後どうなるのか、大変心配です。

緑内障・白内障・黄斑変性症から風邪・花粉症・ぜんそくまで、兵庫県川西市の眼科・アレルギー科藤原医院へ!

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