「正しく恐れる」

先週月曜日から「花粉症の花粉飛散程度」をNHKの天気予報中に放送を始めました。実感として当院では昨年11月末の東北の石川県金沢市の「桜の狂い咲き」以降、相当数の「スギ花粉症」常連患者様方の治療が始まり、継続されています。例年よりも気温が低く、雨も少なめですから花粉対策が遅れているのは当然でしょう。一方で喘息の薬剤と一部抗アレルギー剤の出荷制限等による処方不可が相当響いて居ります。 常連の患者様方においては、7割の方が既に来院され、対策を完了されています。どうしても毎年発症してから来院される患者さん方は、何時もながら未受診です。今後希望通りの治療が継続出来るのか、私が不安です。近隣の薬局でも「今回の処方全部は無理です。御薬が先程無くなりました。当面入荷予定は未定です。」と電話連絡が入る事もしばしばです。大手薬局チェーン店でも検討して貰っていますが、当院の様な一日せいぜい20人程度の処方箋でさえも処方薬剤の在庫が無いので、裁けない状態の様です。特に新型コロナ・ウィルス蔓延以降、あらゆる物が逼迫して居り、2年以前の日常処方が維持不可能のままです。医療業界も同様です。各産業分野が個々の努力をしても限界があり、高齢者の持病悪化による死が増加しているオミクロン株への効果が比較的明白な第3回ワクチン接種を加速する必要があるでしょう。出来れば12歳以下のお子さんも接種する事が好ましいと考えます。多くの接種ワクチンの選り好みは、「そんな時間、あるの。」という思いです。感染してしまったら、「後遺障害」の心配が付き物です。罹らなければ、「後遺障害」と無縁ですから。予防以外に「後遺障害回避」は特に勧められるモノがありません。 欧米諸国の対応が正しいとは思いませんが、明らかなδ株との違いを汲み取るべきかと思います。「正しく恐れる」とは、孫氏の言う「相手を知り、己を知れば100戦危うからずや。」です。今の日本は「相手をある程度知っているのに、己をまともに知らないから50戦も厳しい。」状態です。

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