一部の抗アレルギー剤の枯渇
先日医療機関従事者として私と職員全員、第3回新型コロナ・ウィルスのワクチン接種を完了しました。一部前回同様発熱と接種部位の腫れがありましたが、大きな問題は起こって居りません。やはり予防接種はこの時期受けられるべきでしょう。
同じく御報告ですが、昨年末から一部の抗アレルギー剤の枯渇が相次いで居ります。今年のスギ花粉症は事前対策にさえ「効く薬が無い」という影が落ちて居ます。実際調度この時期に喘息用薬剤「オノン®(プランルカスト®)」も製造の制限が下されたままで、処方は大変です。ここへ来て通常の抗アレルギー薬剤では「くしゃみ・鼻水・鼻詰まり・目の痒み」を治せないので当院へ受診されてきた当院の常連患者様方にも迷惑が掛かる状況です。例年発症前には受診を為さるように予約診療日を組んでいますが、それでも半数は結局発症してから来院されます。対策は厳しいでしょう。出遅れますと追加ステロイドの量と濃度を上げないと症状改善は望めませんので、副作用が気に成ります。花粉症の苦痛は改善しても、同じ薬を継続出来るかどうかは、後日の副作用検査を待つしかなく、その時点で継続不可の判定が為されると抗アレルギー剤も避けるベキ極端な効果がでる薬剤を使うしかなくなります。当院ではなるべく日中の「眠気」が出ない様に常に気を付けていますが、今年は使用が止むを得ない事に成りそうです。同じく点眼の種類を減らせて居りましたが、普通の眼科通院と変わらない処方に成るかも知れません。
新型コロナ・ウィルス感染の影響が、スギ・ヒノキ花粉症にまで出て居ります。ひいては日本という国が利益追求の果て、一度生産・流通に問題が生じると立て直しが利かな重大な状況に追い込まれるレベルにまで国力が低下した事を思い知らされた様です。相当深刻ですし、未来が危ぶまれます。
緑内障・白内障・黄斑変性症から風邪・花粉症・ぜんそくまで、兵庫県川西市の眼科・アレルギー科藤原医院へ!
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