免疫対策に対する向き合い方

先月御盆休み以降、降雨による低気圧障害が納まりません。「めまい・耳鳴り・片頭痛」が頻繁に生じ、毎年の梅雨の再開の様です。新患の方も増えて居りますが、常連さんも「雨の障害は今年厳しい。予防薬が常に必要。切れた時の恐怖感が拭えない。」と来院されています。しかも更に多くの方が、「新型コロナの予防接種を受けないという人がかなりいるから、外出し受診する中未確認の新型コロナ・ウィルスの感染者に接触しないか不安でたまらない。動きが遅く体力が落ちている自分達が、他者を機に掛けない人の餌食に成りたくない。」と訴え、受診のタイミングを逃して居られます。TV等の報道で感染者数とコメンテーターの言葉に煽られ、恐怖が募り自宅から出るタイミングが分からなった方々です。 一方で今月末からの生活状態の緩和に際し、感染症学関係の医療関係者の間では、「今年はインフル流行小児・大人新型コロナの第6波に苛まれる。」と専らの噂です。しかしインフルエンザに関しては、昨年は新型コロナ・ウィルス対応優先で一色に全世界が染まっていましたから従来のインフルエンザ・ウィルスの予防接種まで考えが及ばなかったのも当然です。インフルエンザ予備接種の施行数減少の為にこの冬は接種未経験の小児と高齢者が感染増加すると考えるのは極当然です。この二つの年代は、「これ以上ウィルス予防接種に関わりたくない」と考える御両親と「更に3回打ちが急がれつつある新型コロナ・ウィルスで考える余裕がない」当事者たる高齢者です。新型コロナ・ウィルスの抗体価が上がってもインフルエンザ・ウィルス事態への抗体価は上がりません。既に新型コロナワクチン接種の2回打ちが終わった方であれば、勿論全身の免疫状態は大きく改善されていますが、インフルエンザ対策にはドンピシャでは在りません。ましてや予防接種対象年齢でない小児では、新型コロナ・ウィルス自体もバツです。故に今から懇意になさっている小児科・内科に「今年インフルエンザ予備接種は受けたいのだが、予約できるか。」問い合わせて下さい。残念ながら一昨年からインフルエンザ予防接種の接種人数が激変して居り、今年の生産数はかなり減少して居ります。予防接種は、あくまで「予防医療」ですから、「自費診察」です。費用は保険対象外です。十分御理解下さい。私は30年以上毎年インフルエンザ予防接種を決まった時期に行って居ります。 全ての予防接種には、自己免疫上のアレルギー反応が在り得ます。ここが自己判断の鍵であり落し穴です。「今まで受けた事が無い。」とインフルエンザ予防接種に関する問診を当院では毎年秋から春先まで加えて居ります。自己判断ですが、個々人が免疫対策とどの程度真剣に対峙しているかを尋ねているのです。「怖いから」という非接種理由が殆どである事が信じられません。インフルエンザ予防接種に対する対応・向き合い方一つとっても個々人の科学的思考が左右します。相関性が強いとは思いませんが、「怖いから予防接種を受けない」という事は、「何か分かったら怖いから医者に行かない」という思考と同じです。こういったヒト達が一定数居る中、気圧障害に苦しむ患者さん達が外出を控え、苦悩している姿を想像すると感染の憂いを無くし全ての患者さんに感染の恐怖を与えない社会にして欲しいと思います。

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