早期治療が一番好ましい
今年も半分が過ぎ様としています。新型コロナ・ウィルス感染以外に、小児のRSウィルス感染が今年今頃になって増えています。今後増加には至らないと思いますが、要注意です。
本来冬場に「発熱・咳」で小児科をにぎわせる疾患ですが、昨年は流行せずにインフルエンザ感染同様下火でした。今年は梅雨に成って小児で流行傾向があります。内科小児科が困るのも当然で、新型コロナ感染と類似症状だからです。しかも「デルタ株(インド株)」の新型コロナ感染と極めて似て居りますから、診断が難しいのです。解熱剤と鎮咳剤を内服し比較的速やかに改善しましたら、RSウィルス感染でしょう。ウイルス同定が好ましいですが、開業医では院内での感染者発見で新型コロナであれば、休診を余儀なくされるので引き受けたくないのです。小児科内科で「自宅で1週間安静にすると良い。」と言われて何んら処方も無いので、症状が悪化してみて欲しいという依頼も在りますが、耳鼻科での対応もこの2年間は腰が引けます。一番はかかり付け医に相談する事です。普段の状況を一番把握している筈です。ここでも普段から売薬などせ済ませず、内科医受診の状況把握が必定であるという事です。小泉政権下で医療費削減のため、薬局で自己意思で自由に売薬を使い単純な症状は直してしまう事を推奨しましたが、今となっては仇となりました。
結局早期受診、早期治療が一番好ましいのです。しかも新たな疾患対策にも、日頃の受診状況と個人の本来の状態を把握している事が立て直しの基本に成るわけで、その情報が希薄になる事が一層治療を遠ざける事に成っています。財政難が保険診療の手かせ足かせに成って居り、一層財政圧迫に拍車を掛ける悪循環に成っている事を政治家は自覚する良い機会であったと言えるでしょう。
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