「耳鳴り」を中心とした症状
とうとう完全な梅雨に入り、例年通り自律神経障害の患者さんが集結して居ります。特に本年は「耳鳴り」を中心とした「めまい・片頭痛・難聴」の組み合わせが多い様です。
メニエール病(めまい・耳鳴り・難聴)が確定する患者さんは多くは在りませんが、近い状態の患者さんが昨月から増えて居ります。連休明けから増加し、内科・整形外科・耳鼻科受診後当院へ来られる患者さんが多いです。早期に対処すれば、軽症であれば改善は見込めますが、数日来放置されていると回復は厳しいです。「耳が不調だ。」という患者さんに限り、「念のために聴音検査をしましょう。」と促すと、何故だか、「いや、聞こえているんだ。」と必ずといっていい程一度は検査を避けようとします。人によっては、「耳に物が入り込んでるだけだから、それを取ってくれるだけでいいんだ。」と拒否される事も多々あります。この場合の「耳」は「外耳道」です。こういったヒト達の多くは、「聴力低下」が判明します。その後、全員魂が抜けた様な表情に変わります。容易ならぬ事態に直面した表情です。それでも総合病院への紹介を拒んだり、「用事があるから数日待ってくれ」だとか、果ては「多分治ると思うから、今日だけ何とかしてくれ。」というヒトもかなりいます。こうなると十分な解説を行い、その後の患者自身の認識と希望に適応するしかありません。ほぼ100%治療を承諾されますが、中には「一度帰宅して考えてから来る。」というヒトも数人は居られました。全員聴力は戻って居りません。
それと統計で、症状の軽減を図れてからも少なくとも1~2か月は追加の治療を行われた患者さんは、再発が少ないです。再発される方は、メニエール病系の経験者で、複数回治療されています。本人判断で、中断された方々で、「何とかしてくれ、今度はきちんという事を聞く。」と断りを入れて来られる方も居られますが、受診数は1/4から1/3とかなりです。他のヒトタチは二度と来れないと自分で対策を取って居るのか、本当に治癒したのかは不明です。初回治療を受け持った患者さんは再発は見られません。それでも今後は分かりませんので、可能である保証の限りでは無いものの、十分な根治療法をお勧めします。ちなみに同じような傾向は、「心療内科」でも見られます。良くなったから自分で投薬中断し、一層状態が悪化する、しかし以前の主治医に行けない、他の医院に行き一から説明し「きちんと治療を継続しないと」と言われる、腹が立ち行かなくなる、症状は増悪して行く、自宅から出られないし社会と隔絶する。仕方ないコースです。耳鼻科を転々としているヒトの傾向と同じです。
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