市販薬だけで終わらないように

いよいよ花粉症が全開です。出遅れた方々は、売薬で済まさず、来年以降の事も考えて医療機関を受診されるべきでしょう。 市販薬は悪くは無いですが、医師が診察診断を下していません。薬剤師の医療知識は豊富ですが、日本では診断を付けるのは医師だけです。逆に医師が診断を間違えた場合、受診歴と診療録が必ず存在しますので、絶対に国家がその是非を追求します。この時、受診者で処方された方々は患者さんである事が実証されるので法的に保護されます。しかし市販薬をどの様な経緯であれ、自己判断で内服した場合は、保険上受診歴がないので極端な場合、何ら保護されません。ですから医療機関受診をお勧めします。よく「先生もオンライン診療をして下さいよ。」と患者さんや業者から勧められますが、不確定要素が多すぎるので私は、参加しません。直接対面で無いと医療過誤を起し得ると考えます。花粉症はそのシーズンの飛散量と飛散条件で個々人の免疫反応がまちまちです。という事は、軽いから適当に誤魔化し、酷いから何でもかんでもフルに使う、また年度によって症状に合わせて自己判断で自己流の治療を行っていると何か免疫系の重症化を招か無いとも言えません。小児喘息や蕁麻疹・食物アレルギー等は年齢と共に消失改善する事も多いですが、出産や転居・昇進等の精神的身体的ストレスで再発する事は多々あります。アレルギー体質の根治はかなりの難題と考えて於かれると良いでしょう。更に、思い付きの治療は治癒を医師が保証していませんので、一度「果たして、今後もこれで良いのだろうか。」と熟考されるのが宜しいと思います。勿論私自身、民間療法としてヨーグルトを欠かさず取り込んで居りますとアレルギー症状全般に軽減して居ります。しかし治療薬は50年以上継続しており、ヨーグルトがメインの治療には成り得ません。薬剤の内服量が減った事は嬉しいですが、根治はしていません。しかもアレルゲンの減感作療法は2年しましたが、軽減無しです。その直後始めたのが、毎日のヨーグルト摂取です。かなり内服内容が軽くなりましたし、胃腸症状は改善しました。免疫系の改善に繋がったと思います。皆さんもお試す価値はあります。 しかしその後、私は幼少時の虫垂炎の痕の「憩室炎」が増悪し、大学生の頃一度抗生剤で対処しましたが、数年前に「多発性憩室炎」に成りその部位からの大量出血で輸血と切除を行う羽目に成りました。原因の一つに血栓予防薬としての「バイアスピリン(小児用ヴァファリン)」を内服していたので、止血が追い付かず、全身の血液が入れ替わる程の輸血に至ったのです。腸内細菌叢の改善をヨーグルト摂取で図っても不慮の事故で御破算です。テレビや本、ネットで色々な情報がありますが、国家の保証がある物を使われる事をお勧めします。特に民間療法は私も大学院で代替医学研究で調べましたが、必ずしも科学的根拠に裏打ちされているとは限りません。代替医学であっても漢方・整体柔術・鍼灸等の国家資格を有する分野は、科学的立証は今なお困難ですが、一般に有効な経験医学として広く普及して居り、保険適応でもあります。一部は国家が保険認定をしているから、保証されると言えます。その中でもアレルギーは治癒困難な分野です。であれば科学的根拠を優先すべきと考えます。

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