この時期、気圧障害による「頭痛」には要注意。
最近患者様方からの御質問が、「新型コロナ・ウィルス」関連に集中していましたので、この時期から毎年問題になる話題に触れてみます。気圧障害による「頭痛」には、要注意です。強度近視合併者は常々申しておりますが、「緑内障の疑いあり」で、検査を勧めています。
緑内障は近年、「高眼圧(IOP21mmHg以上)」を伴わない症例が殆どで、20年以上前から産業医でした私は、会社等での集団検診での簡易眼圧検査や眼底検査だけでは診断は付かないと申してきました。特に日本人は「正常眼圧緑内障」が半分以上で、診断が付いた頃には大きく視野欠損が進行しており日常生活に支障を来たしている為、救い様が無い状態である事が多い様です。中でも「脳血流不全」を原因であることで、「耳鳴り・めまい・難聴」及び「頭痛」を体験している強度近視の患者さんは、要注意です。現在では「緑内障は眼圧が高い疾患」ではなく、「網脈絡膜の血流障害による血管障害性視野障害」と考えられているからです。つまりは、心臓から排出される外頚動脈支配の「目・耳鼻関係・脳」への血流障害と捉えるべきです。その為、「強度近視」は、過度に網脈絡膜が引き延ばされている状態ですから血流不全そのものですし、「耳鳴り→めまい・難聴」を来たす内耳三半規管系の耳鼻科障害をも来たしますし、「頭痛(+肩凝り・首凝り)」が日々生じている場合脳血流障害や頸部周辺と肩甲骨周囲の血流障害を合併した状態と考えるべきです。当院では当初から受け持っていた総合治療内容です。付随し、「口呼吸・睡眠時無呼吸症」や「虫歯(齲歯)・歯列不全・歯ぎしり等」歯科障害や「鼻閉・起床時の扁桃痛・咽頭痛、口喝」等耳鼻科障害を総合的に治療してきました。他科との連携や紹介含め、一分野だけでは治療できかねますから、一早く問診と検査診察で状況を把握し対策に移る必要があります。とうとう今年も梅雨入りです、頭痛や「メニエール病(めまい・耳鳴り・難聴)」や「耳鳴りの状況」の患者さんが急増しています。その中に緑内障の治療中の患者さんが居られ、眼圧コントロール不全の方が多々見られます。「脳血流改善」と総合的診断治療を行うことで緑内障の進行阻止と他症状改善を同時に行う事が望めます。
なお、頭痛自体の治療は極めて難しい分野です。わずかですが、完全な片頭痛の患者さんや片頭痛と筋緊張性頭痛の混合型である場合、関東の専門外来に患者様の希望で御紹介した事もあります。日々効果がないまま「消炎鎮痛剤」を頻用している場合、「依存症」を生じ、離脱困難に陥って居られる事が多いです。しかも「消炎鎮痛剤」依存者に「睡眠導入剤」頻用が合併している場合が多い傾向です。要注意です。どんどん治療効果が鈍化し、専門病院での通院治療が必要に成り兼ねませんので、心当たりの方は、主治医と今後の方策を話し合われる事を強くお勧めします。
緑内障・白内障・黄斑変性症から風邪・花粉症・ぜんそくまで、兵庫県川西市の眼科・アレルギー科藤原医院へ!
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