自粛をそろそろ終息として、その後感染爆発が無ければ良いのですが

 コロナ・ウィルスで始まった年度の末日に成りましたが、当院ではあまり聞かれない事を本日初診の方から耳にしました。「自粛疲れ」です。当院の患者様方からは、「今こそ自粛だ。しかし必要な事は変えない。」としか聞かれません。

 専門家がTVや雑誌で広く訴えかけていますが、「本来、致死のウィルスでは無い。従来のインフルエンザ・ウィルスより若干強めのウィルスと認識する事が大切。予防が肝心。」という事です。自粛・自宅待機を旨としていた時期に日本国内での感染者の増加は鈍化していましたし、死者も目立った増加は在りませんでした。諸外国からの帰国組の感染者が大半であり、その対策が問題です。一方、小学生中学年までは、事の重要性は理解し難いでしょうが、各両親や保護者からの正しい説明である程度、この緊急事態への対応は出来ると思います。事実当院の患者様は、小児・学童でも保護者がきちんとしていますから、待合室や検査室、診察室でも至って冷静です。静かで落ち着いて居られます。本日来院された花粉症のアレルギー治療を全身希望で来院された小学4年生は、傍若無人に院内で暴れて居ました。当院職員はほぼ出産経験者ばかりで、子供の扱いに慣れて居ります。この点が当院のアピール・ポイントに成って居るようです。しかしその子供には全く通用せず、職員が叩かれたりもしました。母親を厳重注意しましたが、何と母親自身が、「子供は仕方ないですよ。走り回るのが子供の仕事でしょ。無理ですよ。私に言われても治りませんよ。」と当方の再三の指導に対しても子供に何ら注意しませんでした。当然言葉だけの暴力に対する「すいません。」の一言はありました。その際中に当院の常連の小学2年生の患者さんが来られました。彼は、御母さんに一言も指導される事無く、全く席を立たず院内のTVを見て静かに待機され自ら問診に応えて居られました、彼にとっては、何時もの事です。彼も初診時、なかなかの暴れん坊でしたが、当院での指導説明と保護者の躾の戒が、数カ月間で現在の状態に至り、その後1年以上学校でも大人しいと御母さんから報告がありました。彼を見て初診の保護者(母親)が、「・・・」という驚きの表情でした。その後その母親が、常連患者の御母さんに話しかけ、「そちらの御子さんうちより年下ですが、大人しいですね。聞き訳が良いですね。」と言っていました。すると「はい、こちらの先生方に、躾を教えて頂きました。治療も予防についても、子供でもさえも、きちんと分かる様に御説明下さいます。この子も他所と違うからと、最近は他の小児科へは行きたがらず、自分でこちらへ来たいと言うのです。今は家族で、診て頂いて居ます。」とその常連さんの御母さんが表情を変える事無く淡々と返答されて居ました。直後からその母親は一言も発せず、我が子を膝の上に載せて無理やり黙らせていました。常連さんが予約上優先でしたから、先に診察しましたら、お母様から「先生方も大変ですね。多分‘自粛疲れ’にかこつけて大勢で集まりたい人が多いから、患者にコロナが混じりますわよね。」と尋ねられました。「気を緩めた時が国家的爆発感染の切っ掛けです。若者に限らず、2週間程度で自粛自宅待機が出来ない様な人間に受験や昇進等在り得ません。2カ月程度は、誰からの指導が無くても自宅待機ですよ。勝利は完全無欠の我慢の先にようやく見えて来ますから。未だ今現在は登りの6合目位でしょう。」と返答致しました。その御母さんは、「そう仰ると思ってました。私達も気を引き締めて耐えて行きます。御蔭さまでこの子は、アレルギーが酷かったのですが、治療を忘れてしまうほどの改善です。本人は何度か手を抜いた事で増悪やぶり返しを体験しましたから、今は内服と保湿剤と軟膏の塗布を自らきちんと致します。勿論家族が手伝いますが、良く御指導いただき今年の花粉症は全く悪化しません。」と仰って帰られました。

 次の新患には、何時も以上に解説を細かく丁寧に致しました。さすがにその母親は「ここまでされますの。」と最後申されましたが、私から「これで悪化して居た状況から取り敢えず想定される、‘平均的・通常’状態へは引き上げられます。喜ばれる結果には十分には至らないと考えます。」と返答しました。更に凍りついて居られました。次の予約は取って帰られました。御子さんはそのままドタバタ落ち着きは在りませんでした。自粛をそろそろ終息として、その後感染爆発が無ければ良いのですが、30から40歳までの若者世代の理解力と中高齢者とは違い掛らないといった誤解が、欧米並みの悲劇を生まないか、注視すべきだと思います。平和ボケのこの国には、コロナ・ウィルスの対策による国家ぐるみの気の引き締めに成った事が、後々オリンピック前後のテロ対策等への好ましいカウンター・パンチにも成ったのかも知れないと記憶されるかもしれません。

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