ハードコンタクトレンズ
昨日ハードコンタクトレンズ装用者で、紛失のため
作成希望で来られた患者さんについてのコメントをします。
なんと、30年前の酸素透過性など無縁の頃のハードコンタクトを
毎日使用されたいる御婦人でした。未だ白内障は加療する程では無く、
老眼もコンタクトを装用した上から「近見メガネ」を掛けられ対処されていました。
残りのレンズは健在で、状況を調べましたが、日常避けられないキズのみで、
非常に状態は良好でした。角膜も多少のヒズミはあるものの、酸素透過性が
大切な角膜内皮細胞の減少は年相応で問題無く、当時のコンタクトレンズは
教科書的にも中性洗剤(例としては、ママレモンと記載されていました)で
週1回こすり洗いを追加し、保存液はハードレンズ用の物を毎日交換して使用されていました。
サイズが当時8.5mmと現在の標準より小柄でしたので、御本人に説明して
8.5mmのレンズをオーダーしました。最近のレンズはハードコンタクトレンズでも
酸素透過性が極めて高い分返ってタンパク質・脂質を吸着して寿命が短いです。
今後最近のレンズによる「不具合」が起きる事を想定し、
患者さんに「ママレモン等の中性洗剤は今後使用されないで、
指定の保存液とタンパク除去剤を御使用ください。」と説明しました。
気掛かりは、昔のハードコンタクトレンズとの性能・構造の違いに慣れて貰えるかです。
云わば「T型フォード」と「現代F1」程の差です。経過は御報告いたします。
ちなみに、私、定期的にブログを書いておりますが、「Word」と一部「Excel」は
使いますが、他は全く使えません。実際自宅のステレオは爺さんから貰った真空管アンプを
大事に使っています。私の様なアナログ小僧は最近の技術に着いていけません。
コンタクトレンズの処方もハードレンズが好きですが、
なかなか生息場所が縮小しており辛い所です。
緑内障・白内障・黄斑変性症から風邪・花粉症・ぜんそくまで、兵庫県川西市の眼科・アレルギー科藤原医院へ!
この投稿へのトラックバック
トラックバックはありません。
- トラックバック URL
この投稿へのコメント