習慣性疾患への対応も「予習」が重要

 とうとう移転まで2週間になりました。現在の場所で継続診察をされている患者様方は、既に告知を完了して居ります。例年春の花粉症を治療されている方々で、今シーズン未だ来院されていない患者様方に於かれましては、21日から3月2日までの受診は出来ない事について御存じないと思います。なかなか当方からは告知は出来ないのでどうしたものか、問題です。

 1月中旬から「鼻水が止まらない。」という主訴で、既に多数の患者様が来院されており、実際その殆どが例年「スギヒノキ花粉症発症」される患者様でした。花粉の飛散が未確認であっても、体質的に春先に花粉症的アレルギーを生じる方々は、ほぼ「春の花粉症の発症」と大きく捉えた治療を行う事が得策と言えます。結果として暖冬による春の来訪が早かった事に依る状況です。鼻汁を訴えて来られても、他の症状も少なからず発症している方が多く、本格的な春の花粉症の治療が始まっています。そのため、例年当院に通院されていても明らかな発症を暫く放置し、かつきちんと治癒させるべきであると説明指導しても無視して、「症状が治まったから予約を勝手に来ない」といったいい加減な対応をされている方を対象に、移転前後に症例を篩に掛けるといった意味もあります。「あなたには、これまで告知無く予約を無視したり、治癒させなかったり、自己判断ばかりして来たはずだ。別に他に診察してくれる眼科・耳鼻科・アレルギー科は在るだろうから、あなたの方針に合う医院に行かれる事を勧めます。」という告知を兼ねたスケジュールを展開する予定です。恐らく例年より2から4週間前倒しで発症していると考えられますので、2月下旬に慌てて悪化する症状を急遽止めよう考える事自体が、「甘い・御都合主義」なのです。遅いのです。勉強と同じで、予習を行わなければ、授業中の理解が出来ません。授業中の理解が出来ないままでは、当日の復習で知識や理解の焼き付け作業である復習自体が成立しません。小学校低学年から予習の慣習が無ければ、復習等成立しませんから、学力は上がりようがありません。習慣性疾患への対応も人ですから、全く勉強法と同じです。

 私は永く塾の講師をして居りましたが、上記の考えで対応して来ました。大人が「勉強なんて大人になって使う事が出来ない。」とか「受験の為に今だけ我慢しろ。」だとかいう輩が多々いますが、その考えを未来有る子供達に刷り込まないで頂きたい。「学習、特に好きでもないのにさせられる勉強は、時間がある限り我慢して取り組むべきである。大人になってから、激しく後悔する事間違いなし。」です。江戸時代、身分制度が固定していた頃に、江戸で女性の嫁ぎ先で有望だった職業が「大工」でした。腕一本で建築出来る事と家事や震災等の災害後の再建に大工は引っ張りだこな職業でした。建築学の基本は、「代数・幾何」ですし「積分・微分」も必修です。「サイン・コサイン・タンジェント」が分からなければ設計自体不可能です。一生ものの知識です。宮大工の時代、飛鳥時代に創建された、大阪四天王寺の世界最古の建築会社「金剛組」は、算数と数学のエキスパートの集団であり、千年の歴史を紡いでいます。この現実を先程の適当な言い訳をしているだけの大人達はどの様に説明するのでしょうか。自分の事を棚に上げて、未来ある若者の発展の芽を摘まない事です。

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