「問診をきちんと取る。」という行為

 当院での問診最優先志向について、時折「何でそんなにあれこれ煩く尋ねるんだ。事に依っては、個人情報の強制引き出しだぞ。つまりは患者の選択権侵害だ。」等と反論される方が居られます。この遣り取りは、当然です。問診は、「個々人に生じた、医学上の問題の検索。」です。つまりは、患者と医師との「信頼関係」に立脚する大変危うい人間関係です。

ここには私が常に申します、「科学的、合理性」は欠如しています。「信任」と「信頼」は、等しく在りません。むしろ合理性を突きつめますと不確実性により打ち砕かれてしまう事を想定する必要があります。しかし医学は、「進歩的」な半面、「保守的」側面も合わせ待つ学問です。その矛盾と逆説が発展の原動力に成って来ました。その事は、民主主義と自由主義の差と同じ位、きちんと判別し難い関係性でもあります。しかも医療経済学といった資本主義が絡んできます。混乱するのが当然です。しかし、社会的な関係性を主軸に据えますと、やはり「信頼関係」に基づく、「信頼と信任」を一番の拠り所とするのが、適切と私は考えて居ります。

 そのため、信頼性を持って患者さんの信任が得られない場合、とても医学といった合理性を追求した科学を施行する後ろ盾には成りません。そのため、流儀と言って良い互いの通念に基づいて人対人の関係性を基本に実診療を行うしか方法が思い浮かびません。その一番の実行場面が、「問診をきちんと取る。」という行為です。適当な問診だけであれば、後々揉め事が生じた場合、「あなたは受付時に、何も記載していなかった。本人の受診依頼内容以上の診察は、過剰診療になる。これは保険診療の範囲を超える、予防医学に成り得る。予防医学は、自費診療だ。通常診療と自費診療を同時に行える‘混合診療’は、歯科以外に日本国では法的に認められていない。」と医師から反論されても仕方ありません。医師も、患者からの「診療依頼内容」のみに対応しておけば、特に違法処置にはなりません。合法な治療方針です。ここには医師と患者の間には、不誠実のみがあり、信頼や信任などと程遠い関係性と判断します。この殺伐として人間砂漠状態を多少なりとも潤わせたいと考えて私の「問診最優先志向」があるのです。

 当然大変人間臭い関係性を私=主治医から、要求されるのですから、御嫌なら他を当たって頂いて結構です。保険診療の範疇で当院も運営して居りますので、大変なロスを理解した上での診療です。本来適当に対処しても良いのですが、残念ながら、私の人としての性が許しません。これは主義主張の問題ですが、実診療に於いて結果の大きな差異を生むほどでは無いので、敢えて私が正しい等とは一切申しません。好みの問題ですが、合法です。

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