「早々の受診」が医療費削減の要

先週の水曜日を急遽休診に致しましたので、大変患者様方に御迷惑を掛けました。誠に失礼致しました。今週も昨日が祭日でしたので、週初めになります。混乱続きでした。

 「声が出なくなり色々な医院を受診したが、治らない。」と「咳が止まらない。しかも喘息の様に寝入りばなや起床前では無いので、困っている。」という主訴の方が殆どでした。内科・耳鼻咽喉科等での検査内容や紹介状を持参されており、治療自体遣りつくされている状況です。よくよく問診を行いますと大半はドクター・ショッピングをされて居り、治療薬が切れた際、再診されずに居られます。確かに「結局は治らない。だから他の医院に行こう。」という発想ですから、「何故治らないのか、担当医師にその原因と今後の治療方針を確認すべきだ。」とは考えが及ばないのでしょう。本日の新患の殆どが、「同じ様な事を経験した事が無いから、取り敢えずよくなれば良い。」という方々で、当院の常連様方の様に、「自分は慢性疾患だから、他の症状が出られるのが嫌だ。しかも本来の疾患に影響が出て欲しくない。だから直ぐに藤原に相談の電話を入れるのだ。」という発想にして貰って居ますし、その様になるべく普段から当院でシツコク御指導申し上げて居ます。常連様は、一部週刊漫画誌位の分厚さになっているカルテ(診療録)に至っている方も居られます。初診の患者さんは驚かれますが、色々と込み入った内容や他施設への紹介や入院・手術のCDRや書類等大量になる方も多いので、カルテ保管が大変です。この様な方は普段と多少違う症状を感じられると直ぐに電話問い合わせが御座います。その電話内容で、どの様にすべきか私が判断します。救命救急医でしたから、電話での問診に依りおおよそのトリアージをその場で行い、当院へ来院すべきか、それどころではないか、を直ぐに判断します。事実当院の守備範囲以外の内容で、緊急搬送をして貰い阪大系の病院で手術入院や検査入院と安静を施行された症例は多々居られます。その様な観点からすると「取り敢えずこの場を治めてくれ。」と言うのは大変危険と考えます。常連様は、微に入り細に入り毎回シツコク問診を繰り返しており、御本人の状態把握を積み重ねて居る為、担当医の私が通常との差異を幾つかの状況を踏まえての質疑応答で診断と危険度の段階を判断出来るのです。裏付けが十二分に出来る事が基本であり、経過を担当医師がきちんと把握出来ず、患者個人の判断で感覚的に適当に対処する事が、どれだけ恐ろしいかという自覚が無い行為に敢えて加わりたくは在りません。診察を行った者が、その診断と責務を負わなければならないのですから。

 今後医療費削減で一層医療機関受診を控え、自己管理と自己治癒を推奨する方向に政府がかじ取りをして居りますが、はたして隠された重症疾患の見逃しを裁判された場合、誰がその被告に成るのでしょうか。世知辛い世の中で、医療施設が緩衝材に本来なるべきだと思いますが、何でもかんでも自分で対処してどうにもこうにも修復できない状態になってから、「先生、何とかして下さい。」というのは、どうかと思います。むしろ「早々の受診」を医療費削減の要にすべきと考えます。その指導を教育する事も大切でしょう。

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