実現不可な条件の場合、診察自体を辞退します。

 先月から白内障手術の依頼が増えて居りまして、それぞれの患者様に対応して適切な施設に紹介して居ります。

 先ず、当院では全ての手術を辞めて居ります。手術の為の「清潔」を十二分に確保出来ないと判断して、眼科レーザーも導入して居りません。手術に関しては適宜好ましい施設に御紹介して居ります。特に患者さんが、「何を望まれるか」により、患者さんの意思を最重要視して決めて居ります。網膜剥離であれば、レーザー治療だけなら近隣の眼科施設か公立病院の眼科へ御紹介して居ります。白内障に関しては、患者さんの希望を最優先します。近隣での施術で済ませたい方には、極近隣の眼科医に紹介して居ります。より精度を上げて欲しい、或いは諸事情で片眼しか見えない状態でその唯一頼っていた目が障害された場合、知人の元阪大眼科教授に御願して居ります。どうしても確実に見えないといけないので、余裕がないので限定して御勧めして居ります。何時もながら安定した術後視力・視野には定評があります。なお多根記念病院や関電病院、その他の病院へも御紹介致します。当然網膜剥離であれば、精度を追求したいという御希望が強ければ、遠方ですが「関西医科大学枚方本院」へ御紹介致します。母校ですが、何時もながら手術後の精度は高いです。大抵は術後経過も良好な場合が殆どで、1月後には当院での術後管理を紹介状付きで帰って来られます。白内障だけでなく、様々な合併症がある場合は、やはり大阪大学医学部眼科と患者さんの主たる合併症の担当科目に共に紹介状を御渡しして居ります。

 ここで問題なのは、「1か月内に手術を終えてくれ。」とか「3カ月後には免許更新があるから、間に合わせてくれ。」という要求をされる患者さんには、診察自体を御遠慮して居ります。前述の先生方の大半は早くて3カ月待ち状態ですから、御本人の希望自体対応不可です。当院で診察しますと、私に責任が生じますので、予め「実現不可」な条件が分かっている場合、診察自体を御辞退するのが筋だと考えます。中には「そこを何とかしてくれ。」とゴリ押しされるヒトが居ますが、「無理を通そうとしても、無理は無理。道理は屈しません。」です。世の中何とかしてくれる奇特な施設はあると思いますが、私には知り合いが居りませんし、予定調和を重んじる主義ですから、道理を最優先致します。御理解下さい。

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