患者にも治療参画の義務がある

年々気圧変動性障害の患者様が増えて居り、心療内科通院中の患者さんも増えて居ります。処方すべき薬剤に注意しないといけませんので大変苦労します。

 自律神経系障害の改善は、「患者本人の社会との関わり方や本人自身の心の持ち様の反映」と考えられます。その為、自己と他者とのバランスのとり方・取れ方により自己への皺寄せ状態が心因性ストレスとして少しずつ心の底に溜まり出し、何れ様々な疾患発症に至るといったメカニズムです。当院に受診されている心療内科受診中の患者さんにおいて、「耳鳴り・めまい・頭痛・視力の変動や視野の変動・視力調節の変動・悪心や嘔吐・咳が止まらない・蕁麻疹等のアレルギー性皮膚症状が改善しない」等の症状を合併している中、内科・耳鼻咽喉科・眼科・皮膚科等を受診しても改善しないので診てくれという依頼が殆どです。この様な方々は、先ず何時も通りに当院での遣り過ぎ感がある「問診」を行い、その後問診に反映していない様な御本人が気付いて居ない問題点を私がお尋ねしますと、意外と医療機関での時間を掛けた遣り取りだけで主訴が改善する事が多々あります。先程の「社会や個人との遣り取りのズレから生じる心因性ストレス」を吐きだして貰う行為と言えます。焦らず喚かず、放置せず、に自分のペースで対処して頂く事にしています。勿論当院は内科自体を標榜して居りませんので、何時間も御付き合いは出来ませんが、問診行為は大事にしている初期診療行為です。ここが大きなヒントに成りますので、当院で診療できる状態か、全く想定していなかった科目に紹介状を作成したり検査依頼をする事になったりする事はほぼ日常茶飯です。

 紹介状の多くは、心療内科の主治医宛てに御送りする紹介状作成です。本人の主たる治療目的と治療薬などの不一致や薬剤増量の根拠を問い合わせる事が多いと考えます。適切な治療法を患者さんとの問診で再度煮詰めて行く事が当院受診の主訴改善と合致すると考えます。事実大半の患者様が受診終了に至って居ります。患者さん方も主治医に「この御薬は何の治療の為に処方されるのか、何を注意すべきか。どんな症状が出現した場合、内服を中止し、直ぐに相談をした方が良いか。」程度は尋ねるべきです。医者が「飲め」といったから「飲んでいる」というヒト達のどれ程多いか、患者にも治療参画の義務がありますから、医者任せは治療参画の義務放置に成りませんでしょうか。当然知る権利でもあります。

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