早々の判断が予後を分かつ
今以て低気圧・低気温の影響下で自律神経障害の患者様が、全く減りません。去年の猛暑による障害とは全く逆の障害です。
当院では、もっぱら「めまい・耳鳴り・片頭痛・吐き気や嘔吐・全身倦怠感・歩行障害」等を神経内科・整形外科的に「問題無し」とされ、他の耳鼻咽喉科通院での改善が見られない症例が、来院されています。中には、「耳の籠った感じが治らない。」という事で治療しつつ数週間経過しており、実際は「籠った感」ではなく、「突発性難聴」だったと判明する症例もあり、既に症状固定のため改善が見込めない症例も居られます。高齢者では、「歩行が不安定」という事で来院されるものの、掛り付け内科で「問題無し」の診断を受けているが、どうも本人と家族や施設職員さんが気になるという事で、受診される方も居られます。簡単な検査で、「小脳梗塞の小康状態」と考え、脳神経内科や同外科に紹介しますとその通りで、「血栓の溶解時期は急性期を超えてしまっているので、経過観察と長期予防を行う」といった返事が返る事も多いです。脱水が主体でしょうが、やはり数週間通院治療の果てでした。
当院での診断も恐らく完全ではないと考えます。しかし「疑わしい」場合は、高次元の医療施設に紹介するのがモア・ベターと常に考えて居ます。受診を渋っていた患者さん方は、「総合病院や大学病院へ行かないと駄目なのか。ここでは駄目なのか。面倒だな。」と大半が即決せずにグダグダ言って居られます。その個々人の対応が、医療機関の判断にも色濃く反映している事は、想像に難くありません。ダラダラ時間経過の後、本人家族や損利害関係者含め、事態の悪化とその後の高額医療費を垂れ流す結果を想像はされて居ないのでしょう。救命センターで脳外科グループに所属していましたので、耳鼻咽喉科の常識とは少し違った捉え方をしますので、判断は多少は違います。しかし早々の判断が予後を分かつと考えます。
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