感染症
夏に成り日々の生活も厳しい天気に翻弄されて居ります。学生さんから幼児さんまで、プールに入られる事もしばしば御座いましょうが、感染症は要注意です。
本年度も「プール熱(咽頭結膜熱)」と「流行性角結膜炎(流行り目)」の流行時期に入りました。しかしクラス単位での流行はあまり見られませんが、孤発発生は日々認めて居ります。ここで問題になるのは、「患者本人」と「その保護者、関係者や家族」の知識と認識レベルの問題が強調されるという事実です。潜伏期間が1週間以上であり、最近はプールでの感染の連鎖とは限らず日常の交通機関での感染(特に吊革)が主体と考えられます。しかも不特定多数が適当に交わる、「フードコート」を有する大型商業施設等は濃密接触の要注意場所と言えます。丁寧に清潔状態を管理者が維持しているか、確定できません。これはファストフード業界であれば、全てに共通の問題です。個別の顧客への十分な対応が不可能であり、さらに不特定多数の顧客への対応は不可能でしょう。私は、「O157」や「SARS」と救命救急時代に向き合いましたので、「清潔」と「不潔」の概念は体に染みついて居ります。近隣のマクドナルド等に行く場合、必ず「アルコールの使い捨てティシュ」を持参して居り、自宅以外のトイレには「便器に流せる便座用除菌ティッシュ」も持参して居ります。ですから「小児科でアデノウィルスの診断が付いてのだが、点眼は眼科に行けと言われた。点眼だけ出してくれ。」という父兄が時折来られますが、小児科からは診断書を出されて居りませんし、小児科では内服さえ(熱冷まし等)も処方されていないまま、来られても再度当院で確定診断をしないと対処は出来かねます。そもそも保健所に症例報告を必要とする「感染症」である事を父兄も他院も分からないのかと思います。確定診断の証拠が無いと、責任の所存と保健所への一症例の二重報告に成る事の重大さが理解されて居られないのでしょう。父兄には「再度当院での診断が必要になるし、他施設で保育園や幼稚園や各学校や会社へ提出すべき診断書が無いのであれば、なお当院で診断書作成が不可欠ですので、確実に判定検査をしないといけない。しかし他施設で判定検査をした医療費請求書はでているようですから、診断診察したその施設で例え点眼であっても処方して貰う必要があります。診察請求書をもって診断書と解釈する事も不思議です。」と返答し小児科や内科へ送り返します。
直ぐに他施設の矛盾に気付かれる父兄は、話が早いですが、いくら説明しても分からないヒト達は、「医療施設は治療をするのが当然だ。」と思い込んで居られるのです。再度申しますが、「保険診療である事が前提です。同日に複数施設で同じ検査を保険で請求出来ない、診断は医師が行い他施設へ必要な治療を養成するには根拠となる紹介状や診断書が必要である。さらに法定伝染病に当たる疾患であれば、保険所に報告する義務が医療施設には課せられており、同日同一人物の複数受診を申請する事は有り得ません、二重診断です。」という解説がどうでも良いのです。であれば、自費診療にするしかありません。
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