兎に角、現状を包括的に把握する医療の充実

とうとう梅雨に完全突入して居りますが、降雨による症状が多発して居り、毎年の傾向ながら対処に苦慮して居ります。

 「気圧障害・気温障害」といった気象障害がようやく認知される様に成りました。「雨の日は古傷が痛む。」といったフレーズは古くからありましたが、根拠を示す事が困難で通念として認識されて居たに過ぎませんでした。現在では「気象医学」という分野まで作られ、学問として発展して居ります。漢方に代表される、西洋医学(現在日本の根幹をなす医学携帯)以外を、「代替医学」と称しており、その一部と今のところ分類されていますが、気象学と共に近々科学的根拠に裏押しされた西洋医学の一部に成ると考えて居ります。日本の「亜熱帯・熱帯化」に伴う、気象障害は、地球全体の問題であり、学問そのものです。進行を止める事を考える一方、気象変動に人が如何に対応していくかを柔軟に考慮して行くかを論じる事が肝になります。

 この様な傾向に合わせて、日本では「総合診療医学と総合診療医」の養成が急務であると考えます。専門医の細分化と特殊化は行きつく所まで先鋭化してしまいましたが、厚生労働省自体が「先ずは掛り付け医が全体の状態を把握し、専門医に振り分ける医療改革」を随分以前から提唱してきましたが、医学会の潮流は真逆です。今まさに「兎に角、現状を包括的に把握する医療の充実」が、急がれると感じますし、その一部としての「気象医学」を「代替医学」と分類する事自体が時代錯誤と言えないでしょうか。

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