花粉症治療対策
ようやくスギ花粉症の新患受診者が安定して来ました。減りはしませんが、重症度の悪化は一段落です。一方放置していた為、今もってどこから手を付けようかと困り果てる症例はほぼ毎日数人来院されます。
ここ数年間の患者様方との地道な継続治療と予防を含めての保全治療の賜として、アレルゲン曝露の改善が進み、スギ等の花粉症は毎年生じはするが、今年の様なとんでもない酷い状態であっても「かつての様な重症状態は経験し無くなった。」方々が急増しています。そういった顧客様方は、皆さん約半年前には(殆ど通年)皮膚状態の改善に日々努めて頂いて居ります。これにより「皮膚」という人体の「盾」を常々強化して於く事で、アレルゲンの「感作」をなるべく回避する状態を作ってきました。つまり皮膚表面が荒れてしまい、ガサガサであれば、皮膚上皮がささくれ立つ事になりその直下にある「皮膚表面近くの毛細血管」までの深度が浅くなる事でアレルゲンの「感作」が早々に起こる事になり、つまりは鼻眼の治療をしていても「盾」がボロボロなので、治療効果の減退と遷延が生じる事が明らかになります。自分がアトピー性皮膚炎の治療状況により花粉などのアレルゲンと初めて接した時期にどれだけの対抗策が取れたかが以後の治療対策に大きく左右して来ました。そのため当院では問診で「目・鼻・喉・呼吸状況・皮膚状況・その他他科の治療状況等」を細かく尋ねて居ります。適当に返答しているヒト達は、後々大損を抱える事になり兼ねないのです。常に診察時にその患者様毎に気付いた生活指導や対策について当日の治療以外になるべく細かく説明して来ました。別にそこまでする必要が無い行為を積極的に取り込むか、無視するかは一人一人の受け取り方に依りますし、診察費用にも反映しませんから私も敢えて全員に行う必要と義務がありません。何度かの患者さんとの受診に於いて、その人となりに合わせて対応しています。数年経ちますと恐ろしい程の格差が生じてしまいました。これも如何に自分に対して他人が「わざわざ指摘してくれている」と感じるか、「小うるさく喋ってやがる」と感じるかでしょう。保険診療請求だけに拘れば、何ら収益には反映しませんし、説明を当方の都合で打ち切った事が「説明義務違反」にならない直接の治療解説では無いので問題の欠片もありません。この余分な解説が、各患者様方の将来の予防効果になる事は確かです。医学会の常識非常識は常に変動して居りますが、明らかに言い古されている「定説・理論」は、一般人も知っておいても損には成りません。特に、小中学校の授業で確実に習得している筈の原理原則をおさらいする事が多いので、「聞いた事が無い」と断言する成人がとても多いのには困惑します。
当院での「追加の知識」はネットでも検索可能です。患者様には「キーワード」を必ず説明して居ります。分からなくなったら、各自ネット検索もしてみて下さい。現在電話問い合わせは、パンク状態です。診察の問い合わせで十分な解説は出来かねます。先程記載しましたが、「追加知識・解説」ですから、私の善意での話です。それ故、患者さんからの「受診関連問い合わせ」は即時対応の義務ですので、「追加知識・解説」に混迷中に返答する事は優先出来かねます。時折、「何でも電話して来いと言ったのは、そっちだろうが。」と喚くヒト達も居りますが、根本はかつて卒業した授業での内容ですから、自分で御子さんの教科書を参照されてからでも良いのではないかと考えます。権利と義務の吐き違え、主観と客観の混同。感情は理性の邪魔者です。
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