免疫療法

先週からスギ花粉症が一気に増悪し、受診患者が増えて居ます。やはり「予防対策」の有無で明らかな治療方針と治療内容の差が浮き彫りになっています。

 例年当院受診をされている患者様方は3年程経過されますと御自身の花粉症との向き合い方が明らかになり、受診翌年(2年目)に事前予防の時期方法が判明し、3年目以降にその対策が明確化しています。これまで他施設で「スギ花粉症の舌下免疫療法」が奏功しなかったため、当院での治療を希望されて新規に来院される患者様方が今年は増えて居ます。確かに、「舌下免疫療法」は継続治療に依り「根治療法」と成り得ます。しかし5年程度の治療では、確実な根治には至りにくいとも言われています。私も「スギ花粉の舌下免疫療法」の登録医ですが、治療機会はほぼありません。実際のメリット・デメリットを時間外に患者さんと御家族に解説しますと殆どの方が、「毎月毎月、或いはそれに近い程度の通院と、長期に渡る通院継続は甚だ厳しい。であれば、これまで通り通常のアレルギー治療を行って欲しい。」と要望される事が殆どです。ここで問題になるのは、「舌下免疫療法」を「何時から初めて何時まで行ったか」です。通常療法を行う上で、必要な条件です。逆に今でもこのスギ花粉症最中に「今からスギの舌下免疫療法を始めたい。」という依頼があります。無理です。低用量のアレルゲンを舌の裏から吸収させて「スギ花粉症」への抗原抗体反応を改善する治療法ですから、スギ花粉症の時期であれば大量のスギ花粉、つまりアレルゲンが大量に飛散しているのに更に治療用スギ花粉アレルゲンを直接舌から余分に取り入れる事になりますから、大変恐ろしいアレルゲン過剰状態を作るからです。「舌下免疫療法」を行う場合、アレルゲンが無くなった時期からアレルゲンが出現する2から3か月前までに完了する事が肝心です。インフルエンザ・ウィルスに掛っている状態で、「インフルエンザの予防接種をしたい」と言っている様なものです。

 免疫系の問題は、肺癌・悪性黒色主の特効薬「オプジーボ」に代表される様に今後一層発展する分野です。しかし十分患者さんが期待される様な結果を得られるかは、今の処保証出来るかは不確実です。

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