「鼻呼吸」
これ迄、「冬になると喉が痛くなり、夜間の呼吸障害があり、毎日睡眠不足と不安に苛まれて辛かった。」と仰っていた常連様方から、「通年での夜間睡眠中の呼吸障害や喉の障害が激減して、十分な睡眠が取れている。当然状況が改善し、何ら不安感は無くなった。」と喜ばれる事が多いです。
呼吸法の改善と鼻症状の改善を同時に行い、好ましい対処法を指導し日々実践される事でごく自然に患者様に身に着く事で克服する事です。良い習慣は、習得には時間が掛りますし、根気の継続は必須です。呼吸法については個々人の好みがはっきり出ます。毎日のトレーニングに行う方、入浴中に行う方、仕事中に行う方等様々です。しかし意識的に正しい姿勢と方法を施行する事で、数カ月で効果は出ます。また若年者と高齢者でも時間は掛りますが、1年でも経過しますと大きく変化します。当然ですが、「鼻呼吸」でしかありません。「口呼吸」を排除する事が第一歩です。口呼吸は意識的に口を閉じる事も大事ですが、元々アレルギー性鼻炎や慢性鼻炎がある事で「鼻詰り」により「止むなく口呼吸」をせざるを得ない事に起因する事が殆どです。当院でのそれぞれの患者様方への呼吸法の指導(というより解説レベル)を一定期間遵守して頂いてから、呼吸検査の反応を測定し更に修正を加えながら適切な「個人の為の鼻呼吸法」を確率する様に心掛けて居ます。
当初は、「口呼吸」の問題を丁寧に解説しても、「それがどれだけ即効性があるのか。」といった冷めた目で見られる事が多かったのですが、その中で継続通院治療をされている患者様方の中で、「鼻呼吸」による様々な改善を実感し、結果実証できた方が増えております。私の実家は以前記載しましたが、口腔外科中心の歯科医でして、父も祖父も「口呼吸していると、当然虫歯が増える。そうすると胃腸障害も増えるし、呼吸障害や鼻炎が増えるはず。」と歯科治療と共に「鼻呼吸」の重要性を訴えて居ました。当時アレルギー性鼻炎という概念は未だ無く、それでも50年以上前から現状を鋭く言い当てていたと思います。実家では父の患者連中が、「藤原の歯医者は、息の吸い方まで煩く言いやがる。歯を治療してくれと言ってるのに、耳鼻科に紹介された。あそこは、ヤブ医者だ。」とよく言っていました。反対にそれ以上の常連の患者さんが、「藤原さんに通ってから、呼吸が楽になり、鼻が良くなった。良く寝られて、体調が良い。耳鼻科もある程度で通院が無くなり、歯科も数カ月おきの定期検査だけで済むようになった。どういう事だ。」とも言われて居ました。現在の当院の状況と同じです。50年後も今以て社会環境は進歩していないのでしょうか。
緑内障・白内障・黄斑変性症から風邪・花粉症・ぜんそくまで、兵庫県川西市の眼科・アレルギー科藤原医院へ!
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