秋の感染症について
9月に入りましても「咳」の患者さんが減りません。以前からブログに記載して居りました症例の多くが、「RSウィルス」である様です。この疾患は、治療薬では治りませんし、通り過ぎるのを待つのみです。
RSウィルス感染症は秋の終わりから冬の呼吸器疾患です。咳が止まらず、微熱程度で、胃腸症状は個体それぞれです。咳は少なく激烈な下痢嘔吐を示す冬場の疾患の代表例が、ノロ・ウィルス感染症です。今年は7月下旬から発見されておりまして、抗生剤は拗れてしまい肺炎症状を来たした症例では使用しますが、ウィルスによる二次感染のみ有効です。基礎疾患として気管支喘息には合併し易いですから、嗽・手洗いの徹底と、早期内科・小児科受診を御勧めします。2週間近く継続する場合は、他の疾患を想定するべきであり、呼吸器内科を受診すべきです。治療していても2週科以上継続する咳は、「ガン」等も想定すべきです。どうして拗れた症例が当院に予約受診を希望されるかは不明ですが、対症療法で改善する事も多い様です。特に内科・小児科で、「採血や胸部X線検査で大きな変化が見られない。」と既に診断されている症例は、難しいです。多くは、内服の投与日数が少なかった場合と保護者が医師の指示通りの投薬をしていなかった場合が目立ちます。中でも保護者が適当に内服を投与している症例では、「子供が内服を嫌がって飲まない、或いは吐き出すので、投与を止めた。」という問診が大半ですが、最近の傾向では、「自分達の都合で内服を忘れて居た。」という保護者が思いの外多いのが目立ちます。子供が内服しない場合は、主治医と相談するべきであり、何らかの工夫をするしかありません。主治医は、「治る様に考えて」内服を処方しているのですから、内服しないと効果が出る事はありません。主治医への問い合わせか、薬用ゼリーを使うか等で解決する事です。一方「保護者の不行き届き」ですが、医師として一言、「子供への(高齢者の場合も同じです)無関心行為です。最近社会問題化しているニグレクト(故意の無視)ですから、是正為さって下さい。」と伝えます。この様な場合、食事も放置されている事も想像に難くなく、症状の増悪や合併症の発症により死亡する事も想定すべきです。医師も「想定される範囲での好ましい指導を行うべき」判断の下、注意すべきです。この様な場合、保護者は殆どこちらの説明を聞いて居ません。挙句の果てに、「小言を聞く為に来たんじゃない。早く何とかしろ。」と居直られます。更に色々架空の物語をでっちあげて、ネットに掲載し、「最悪の医院」と記載して居ります事を多々確認して居ります。
この様な症例と家族保護者は、以前からも居りましたが、最近目立ちます。医師の権限領域での限界まで指導しますと在りもしない風評被害に曝されてしまいますが、当院は全く気に止めて居りません。何時も通り、類は類を呼ぶで、ネットで同じ様なサイトを検索するヒト達は同じ様な考えや感性で生きて居りますから、かえってそのままにしておくと同族の受診が減ります。当院への直性問題が結果的に減少するのである意味現実と反する評価をネットで掲示される事は、逆の評価で根強く来院されている患者様方への好評価に転じますので好ましい事です。時間を掛けて「想定される範囲での好ましい指導を行うべき」という精神を継続する事が、今後も大事だと感じます。
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