自然治癒力の手助け
先週16日木曜日から診察再開しましたが、なかなか自律神経障害の受診者が減りません。しかも御盆休み前から発症して居たのに放置しかなり症状固定してしまった症例の新規受診と他施設にて治療したりしなかったりしてこじれた症例に診察依頼が多いです。
「めまい・耳鳴り・片頭痛・咳・蕁麻疹」が主たる症状ですが、他に「眼科も(?!)しているのならば、ついでに(??!!)診て欲しい。」という眼科の付け足し依頼も混じるので困っています。特に本来の主訴が全く改善完結してもいないのに、「折角だから、視力も落ちたので眼鏡処方・コンタクトレンズ処方を一緒にしてくれ。」という能天気依頼にはほとほと呆れます。自律神経を形成する交感神経と副交感神経のアンバランス状態が自分を覆っている不安定な状態であるから、様々な症状の治療を並列では行う事を一時的に断念しても自律神経障害を優先せざるを得ないにも拘わらず、何処までも幸せなヒト達も居るものだと呆れ果てます。地震前後から切実な悩み苦労を訴えて通院して居られる患者様方が、多少気圧変動が悪いなりに安定した為ようやく元気を取り戻されて来た中、隣に都合の良い事ばかり職員との問診で好き勝手言ってるヒト達の発言に顔を曇らせて居られる顧客様方も多々見受けられます。「適当な事を言いやがって。自分は今年どれ程酷い目に合ってきたか分からないだろう。」という表情です。全てにおいて、このようなヒト達は、真剣味が無いのでしょう。「患者が訴えると医者は何とかしてくれるものだ。」と思っている様ですが、私含めて長期に渡り持病がある患者連中は、「現代でも何ともならない事が大半だ。何とかなる病なんて数少ない。」と自覚しています。同じく、「医者は病気等治せない。治る条件を可能な限り提示し、患者の治癒能力を高める事を手助けするしか能力が無いと思う方が適切だ。」と割り切って居られると思います。そのため多くの患者様方は努力をし継続治療をされて、現時点での自己環境を維持しているのです。この様な患者様方は、「覚悟」が出来て居ます。医者に「自己都合」を押しつけません、立派な大人です。
危機管理としての「何とかなるさ」は、天変地異が起こってから自らを鼓舞する為の言葉ですが、実際は「何ともならない」のです。どこかで自己の状況を理性的に科学的にかつ合理的に判断されると、「ついでに」とか「どうせなら」とかいう接頭辞句は思い付かないと思います。不調な状況で作った眼鏡が健康時に通用するのか、子供でも「それはあり得ない」と判断出来る事だと考えます。「ついで」買いは、辞めようという事と同じですよ。思い付きは危険です。論拠・根拠を確率しない事を「思い付き・ついで」と言います。
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