熱中症、脳梗塞、心筋梗塞の疑い
とうとう7月も最終日です。想定外の気象によりアレルギー科としてテンテコ舞の日々が続いています。しかも夏風邪が治らないという受診者も日々増えて居ります。
昨年はまれにこの季節でも、「頭痛・発熱・関節痛」等の症状で来院され、当院で安直な判断を避けた方が良いと考え近隣の病院に紹介して、「インフルエンザ・ウイルス陽性」の返信を頂く事がありました。今年は「頭痛・発熱・関節痛」等の症状で来院されても、「めまい」があり、「ふらつき・強い全身倦怠」等の症状がある場合は、「熱中症」を疑いまして適切な病院施設へ搬送して頂いて対処して頂いて居ります。稀ですが、「カゼ症状」のようでも、「動悸・息切れ」と著しい苦悶状顔貌を呈している場合は、「脳梗塞・心筋梗塞」の様な血栓障害の場合がありますので、当院に問い合わせている時間が惜しいので早々に救急搬送が必要かと考えます。これだけの気温と高湿度であれば、一応想定するべきかと考えます。熱中症と類似しており、軽症であれば単純な点滴補液を施行されるだけで帰宅されがちですが、いくら血管内脱水を是正しても本来症状は改善しない事が多いです。ここで心電図・CT/MRIや心エコーが無いと判断出来ませんし、頭の片隅に「最悪の事態=血栓障害」を置いておく事が大事です。
救命センター勤務時代に、徹底されていたのは、「決め付けるな」という事です。多くの症例は、「この時期、この症状なら、○○病だな。」と誰もが考えがちですが、詳細を尋ねると「○○病」では説明が付かない疾患が浮かび上がる事があります。当然検査機器がある事絶対条件ですが、手早く問診と全身所見を取る事で治療法と治療開始時間の短縮は可能です。「血栓障害」は、心臓・脳に関しては、当院では対応出来かねますが、ごく初期では緊急搬送要請は可能です。出来れば内科か救急への御依頼が好ましいと思います。
緑内障・白内障・黄斑変性症から風邪・花粉症・ぜんそくまで、兵庫県川西市の眼科・アレルギー科藤原医院へ!
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