過保護な自由の行く末・・

眼科診察に於いて、眼瞼周囲の障害に関する受診者が増えています。若年者から高齢者まで様々ですが、アイメイクに関する問題は目立ちます。

 既に日本でもアイメイクに関する女性の関心は年齢を問いません。しかし眼瞼アレルギーやモノモライ、角膜障害等日常の一般疾患が女性に多く見られる傾向はより強まっています。カラーソフトコンタクトレンズによる角膜障害は減る事は無く、年齢の幅が広がっています。それだけユーザーの年齢幅が広がり、定着しているという事です。深刻な状態から軽微な状態まで、治療が軽いものから大学病院に依頼せざるを得ないものまで様々です。更に眼瞼関係、まぶた周辺の化粧と付けまつげや二重にする処置や美容形成手術等、こちらも様々ですが、「カワイイ・キレイ」の為に常に化粧を行っている為に本来起こらない様な眼科疾患を招来して居り、直後から「眼瞼周囲への色々な行為中止」を実行する事で直ぐに改善します。当然同じ事を行うと再発して居ります。一度アイメイクに取りつかれますと論理とは別に、「毎日やらない事があり得ない」という切迫観念にとらわれて美容施術を回避できなくなる様です。「これに懲りて御止めになられる事を勧めます。」と促して、キッパリ中止される患者様は一切の再発や悪化は見られません。個人による障害増強と言えます。これまでに使ってみて合わなかった化粧品や化粧方法は、しつこく行わない事です。特に民族間の差、特に皮膚の肌理の細かさに於いては白人中心の化粧品は日本人には不向きである事がありますので、要注意です。流行を追う事は自由ですが、障害が起きてからの治療は国費依存ですから、はたして自費で対処する事が当然ではないでしょうか。自己責任の範疇ですから、個々人の理性的判断に大きく依存する事でしょう。

 アメリカ人が「自由」を叫びますが、彼等は十分な「国民皆保険」を建国以来持ち合わせて居ませんから、「自由=自己責任=自費診療」を常に合衆国国民として自覚しているのです。気合いが入ったメイクをしている訳です。日本人の「自由」は、国家による「過保護な自由」であり、自己判断による自由は必ずしも国家が積極的に「病気」として認定し「国費を使っての治療を行うべき状態」とは言い切れない事が多いです。自己責任の認識と実践は、中途半端なこの国では「誰かが何とかかしてくれるでしょ」と本気で依存していることから、まだまだ不可能でしょう。

緑内障・白内障・黄斑変性症から風邪・花粉症・ぜんそくまで、兵庫県川西市の眼科・アレルギー科藤原医院へ!

この投稿へのトラックバック

トラックバックはありません。

トラックバック URL