自分を治すための問診票
梅雨になり、昨年以上に「自律神経障害」の症例が毎日受診されます。大半が他科の受診、耳鼻咽喉科を複数カ所受診してからの診察依頼です。
例年梅雨時と晩秋に気候変動性障害から生じる「めまい・耳鳴り、喘息系の咳、じんましん、片頭痛、視力調節障害」等は大変目立ちます。今年も一日の気温の乱高下と日々の気温変動に引き摺られる様に症状を呈される患者様方が来られます。既に他施設受診経験がある場合、診察内容や処方薬剤含めての治療内容を問診で細かく聞き出しかつ、患者様方の症状の変化を聞き出します。症状と治療内容の連動と解離について調べる事で、向かうべき方向性が見出せますし、耳鼻咽喉科(一部眼科・皮膚科)的治療では対応しかねる症例や状況も多々あります。時間が掛りますが、先ずは充実した正確な時系列に沿う問診内容が最重要です。ここで「当院如きでは対処不可能」と判断出来た場合は、早々に総合病院の脳神経外科や神経内科、婦人科、心療内科等に紹介状を作成し早々に受診できるように取り計らいます。実際患者様方を上級施設に御紹介しまして、これまでの治療内容や治療経過では対応出来なかった病名が御返信で明らかになる事も多々あります。最近多いのは消化器内科的なストレス性自律神経失調の随伴症状です。患者様御本人は、胃腸症状が治療により軽減し、場合に依っては「すこぶる良好」と返答されるのですが、実際無自覚のまま様々な障害が進行しての、発症という事も多々見られます。当院から内視鏡検査含めての御紹介で原因とおぼしき状況が露呈する場合もあり、御紹介先の施設で治療を受ける事で改善する症例は多々居られます。
この際要注意なのは、「市販薬の副作用」が重要です。自分で買い求めた薬剤は覚えて居られますが、知人や家族から渡された市販薬についてはあまり細かくは覚えて居られません。そこの掘り返しから始めると治療の方向性が急に定まり、単純な治療で改善する事も在ります。情報は患者さんからしか得られないと考えても良いと思います。治すための自分しか出来ない充実した問診表作成を御願します。
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