当院で’はしか’受診は出来ませんがご参考までに

ようやく春の花粉症の諸症状の終息をみて居りますが、時折小児の「はしか」疑いについての御相談が御座います。ホームページで私が京都府立医科大学の微生物学教室で学位を取得した事を調べられて電話依頼をされている様です。

 確かに先月より沖縄を中心として海外の旅行者から「はしか」を流行させている旨、報道されています。空気感染ですので、当院でも常に問題になっております飛沫感染の「インフルエンザ」と比較しても10倍以上の感染力ですので、さぞ御心配でしょう。しかし先ず慌てずに、年齢を思い返して下さい。基礎疾患、特に透析中や血液疾患とその類縁疾患に罹患されていない高齢者は、ほぼ過去に「はしか発症」されており終生免疫が確保されています。基礎疾患等がある方々は、全身の免疫自体が低下していますから、通院されている医院で「はしかの抗体価」を自費検査されてみてはどうでしょうか。追加の予防接種が必要かもしれません。また年齢的には30代後半から50代前半の方々は、旧厚生省から、「予防接種1回のみ、本人が任意で行いたければ追加摂取を推奨」或いは「任意接種」という時代です。一回摂取だけですと、就学前に摂取していますので年齢的に抗体の維持は厳しいかと思います。勿論40代50代で「はしか罹患経験あり」の方は、大丈夫です、先の高齢者と同じく終生免疫を獲得されています。他にも就学迄に2回接種をしたかどうか分からない場合は、「母子健康手帳」を御確認下さい。それも判明しない場合は、自費診療ですが、抗体価検査を行われ得るのが確実です。最近は2回摂取が当然ですが、小児は兎も角、大人になってからは重症化します。あれこれ迷うより、「これは、いい機会だから調べよう。」と前向きに捉えて、対応されるのが得策です。

 度々申し上げておりますが、当院は「内科・小児科・婦人科」は標榜して居りません。しかも「自費診療は一切して居りません」ので、抗体価検査も致しません。問い合わせの多くは、「既に内科・小児科は受診したが、発熱対策後に湿疹が出だした。どうしたものか。」というものです。一番は「受診された医院・病院に御尋ね下さい。‘はしか’であれば、早々の支持を仰がれるべきです。他院に尋ねている時間が勿体ないはずです。」と御説明はしています。しかし、何故受診した医療施設に尋ねないのかが理解出来かねます。特に専門でない施設に「どうしましょう」と初診依頼があっても、対応出来かねます。事実研究は「微生物学」で行いましたが、診察は行った経験は在りません。また最近は、日本での「はしか」はほぼ撲滅状態であり、私がブログで常々訴えて来たように「海外からの輸入疾患」に要注意である事が、今回のモデルその物です。「はしか」は、凶悪で‘手洗い・うがい・マスク着用’は全く無効です。

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