予防治療
とうとう例年通院されて居らっしゃる患者様方が大挙して御来院され出しました。春の花粉症です。症状自体は軽微ですが、私も含めて「躊躇した数日が、後々全ての状況が取り返せなくなり・・・」といった自虐状態を回避出来る時期に至ったと感じて居ります。
2月第1週は早めに来院された方々のみでしたが、2週目からは「少し鼻汁が出てきた。鼻周囲がムズムズしだした。目がショボショボしだした。」といった必ずしも「スギ花粉症」と断定出来かねる症状で受診される患者様方が増え出しました。「喉の違和感」は難しく、インフルエンザやカゼ症候群、β-溶連菌性咽頭扁桃腺炎等も考えられますので、慎重を期します。今週からは、ほぼ常連様方が予約をされて来院され出しました。この方々の過去の問診から、「まさにこの時期から叩くべきである」と推察される状況です。顧客様方への「予防治療」の徹底指導がかなり浸透し出して居ると実感します。統計では連続二年以上受診された実績のある春のスギ花粉症患者の4割が昨日迄に受診されている様です。特に今春は気候変動が著しく、医療関係者も予想がし難い状態でしたので、例年の2週間遅れの受診が多くなるだろうという予測は当たった様です。今後はきちんと内服・点眼、追加で点鼻を継続して、症状の増悪を回避為さって下さい。複数年来院されている方々は、「以前より使う薬が軽くなった。使用内容も簡潔になった。」とか「治らないので医者を転々としていたが、ここだけで複数科(眼科・耳鼻咽喉科・アレルギー科・呼吸器内科等)を受けなくて良くなった。」等の御意見を頂いて来ました。その場限りの「遣っ付け仕事」は、季節性慢性疾患には意味がありません。将来に対して、医療費の軽減も考えて、「例年の問題は、避けられないから、早め早めの対策」を行うべきです。
同じく、咳に関しても意識を高く持つべきでしょう。その場限りの対策しかしていないと、「気管支喘息」固定への道まっしぐら、と成り兼ねません。多くの高齢者が、症状固定してしてしまってから、「何とかなりませんか。」と相談して来られますが、問診を勧めると、やはり主治医、多くは内科医から「将来気管支に負担が掛ってくるかも知れませんから、きちんと予防した方が良いですよ。」とそれとなく指導されていた事が度々あった事が判明して居ります。「ヒトの話を聞かなかった」事が全ての引き金です。当院でも色々と患者さんに御指導申し上げて居られますが、「症状が無くなったから、来なくていいだろう。」と判断されるヒト達もまま居られます。将来は診察をお断わりする事もあるでしょうから、それは「自業自得」と御考え下さい。それまで5年から10年はかかりますし、そうならないかも知れませんし、神のみぞ知る、でしょう。
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