花粉症対策
平成30年が始まり、既に1月経ちました。今年は寒さ暑さがバラバラで、春の花粉症の予防時期の予想が難しいです。しかし当院の常連患者様方は最近急増して居ります。
私を含めて「スギ・ヒノキ系花粉症」が毎年ある方々は、何もしないで症状回避は不可能である事を熟知されています。ただどのタイミングで予防対策を行うべきかは、人それぞれですから、明確な治療開始時期を医師も明言できません。しかし数年間患者様との御付き合いが出来て居りますと、およそのタイミングは判明して来ます。早く抗アレルギー剤の内服を始めると、確実な予防には成りますが、なるべく薬剤に頼りきりたく無いと考えるべきであるので、絶妙な見切り時期を探りだす事が重要である事は当然です。内服開始時期の誤差を2週間程度に出来ると経済的にも症状制御的にも最適と考えます。当然「NHK」の天気予報は確実性が高いので、私は毎日数本録画して一日の予報変遷を確認して居ります。実際「気温・気圧変動型障害」に関しては、天気予報を適宜把握する事は必定です。当院では減少傾向にあり効果が出て居りますが、「天気によって体調が左右される」と訴えて来院されるヒト達の多くが、「天気予報」に全く関心が無い事にむしろ驚きを禁じ得ません。他施設受診しても、「症状と天気が関係するなんて聞いた事が無い」と断言される事も多いです。
戦時中の無秩序伐採で多くの山々が朽ちてしまった状態を即効性が望める「針葉樹(スギ・ヒノキ)」を急いで国策として植林してその後、好ましい手入れをしなかった事が、今日の「春の花粉症」を招いた事は御存じの通りです。植林後50年前後で受粉のピークを迎えており、それが現在です。スギ・ヒノキの勢力が減退するのを待つか、伐採してしまうか、他には「スギアレルギーへの舌下免疫療法(当院資格あり)」や「免疫改善療法(多くは自費診療)」等多々ありますが、保険適応でかつ一般的な対処を適切かつ適宜行う事が一番普遍妥当性があると考えます。国の御墨付きに近いのが、「保険適応」療法ですから。当院は保険適応に成りましたが、舌下免疫療法の資格を有するものの積極的には患者様方への御紹介は致して居りません。しかも発症全段階のこの時期には、開始は不可能です。希望される方は、5月以降の御予約を御勧めします。昨年は20組程来られましたが、国立施設へ御紹介した1組以外は、内容説明だけで御止めになられました。同じく「アレルギー牲鼻炎対策のレーザー照射術」に関しては、当院は設備も御座いませんし、積極的にお勧めして居りません。レーザー照射後の鼻出血制御に御来院される方は、御予約の上、可能な限り「いつ・どこの医院で・どなたに・どの様な施術を受けたか」をきちんと記載できるように御調べ下さる事を希望します。対応すべき出血部位の確認に有意ですから。
緑内障・白内障・黄斑変性症から風邪・花粉症・ぜんそくまで、兵庫県川西市の眼科・アレルギー科藤原医院へ!
この投稿へのトラックバック
トラックバックはありません。