年末診療の在り方 1

いよいよ残す処10日を切りました。最近「慢性に経過していたが、なかなか受診できなくて・・・」という新患の診察依頼が例年の如く急増して居ります。眼科は当院の主たる診療科目ですから早々に御受けしますが、耳鼻咽喉科は症例によりけりで必ず受診を御受けするとは限りません。ましてや「アレルギー体質を調べてくれ。」という採血検査依頼を当日される方は、ほぼ御遠慮致しております。採血準備と他の患者様の予約状況から全ての処置が私しか出来ませんので、「急がなければ翌年か、他院に御願します。」とお断わりしています。同じ様な内容ですが、「スギ花粉症の減感作療法についての相談」で来られる方も稀に居られます。そもそも時期的にスギ花粉症の始まりが目の前ですから、治療を開始出来ませんし、解説は後日私の休診時間中に1時間ほどかけて診療共々行って居りますので「今日直ぐ」は不可能です。確かに関東、特には東京23区内では「舌下免疫療法」の資格保持医師が沢山居ると聞いて居りますので、そちらを勧めても居ります。保険診療適応になりましたが、はたして患者さん、一般市民の方々が希望される或いはイメージされる結果が得られるかは疑問だからです。私はこれまでに30例程御説明致しましたが、御一人を大学病院に御紹介しただけです。当院では一人も実施して居りません。この様な事柄も12月中旬以降になりますと、自分の都合中心に「何とかしてくれ」と無理強いされるヒト達が今年も多く見られます。耳鼻咽喉科とアレルギー科に関しては、診断が他施設で確定しているがなかなか結果が出ないため困っている方々を中心に受け入れて行くようにしています。しかし適当に一度診察を受けただけで、自己判断で他施設にコロコロ受診を変える様な「ドクター・ショッピング」タイプは、お断わりして居ります。当院は問診に多大な時間を割いて居ります。その為「気合を入れて来院される」事情ありの患者様に対応を優先したい為、自分の事だけ考えてこういった意見に対し、「何が悪いんや、医者のくせに偉そうにしやがって(大抵のヒトがやんわりと受付をお断わりしますと仰る言葉です)」と捨て台詞を吐き捨てて出て行かれますのでこの遣り取り自体が時間の無駄かつ非効率ですから、御了承賜りたく存じます。

 何度も何度もブログでも訴えていますが、なかなか鬱陶しい状況は無くなりません。最近は、「それでも何とかしてくれ。」と懇願されるので、時折受診承諾して他の患者様方と同様の対応をしまして本人の次回予約を本人の都合になるべく合わせて取りますが、半数近くが連絡無く再診に来られません。この予約枠を職員が何時も以上に忙しく厳しい中見付ける苦労を行っても、また常連様に譲って頂く事を御願する事態になっていても、そういう「ヤカラ」は他人の苦労や愛情を簡単に踏み躙ります。このため、当院全員防御策を取らざるを得なく、「受診御断り」も止むを得ない場合があると、御了承賜ります事、宜しく御理解下さい。恐らくは年始も同じ様な傾向が続くと思われますので、継続すると御理解下さい。

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