侮れない予防接種

 先月救急救命学会総会でも、「インフルエンザ予防接種を行うのであれば積極的に」という発言が多く見られました。また会場内での参加医師の会話でも「インフルエンザの量が三割減らしいから、質問されたら‘自由診療ですが、意思が確定しているのならば受けておくと良いでしょう’と答えている。」と多々聞かれました。根本には「例年インフルエンザ予防接種を受けて居られる場合、例年通り予約をされて受けられる事を勧めます。受ける習慣の無い方はそれぞれの判断に委ねます。なにせ予防接種が希望しても行き渡らない可能性が今年、強まったからです。」という事です。

 予防接種は「軽く感染させて、本格的感染と発症をなるべく回避したい。」という対策ですから、卵特に白身のアレルギーのある方や過去に摂取による本格発症歴がある方は要注意です。年齢が進む事で幼少時の体質が改善して行く事が多々ありますが、自己負担=自費診療ですから、何か生じた場合訴訟に発展しかねません。予防医療ですので、治療ではないため自費診療です。ここが悩ましい点です。当院でも今年予防接種後、当日夜39℃程の発熱と四肢関節痛や筋肉痛を訴えて翌日来院される小児は数人居られます。例年通りですが、一応発熱が一段落している場合は内服で対応して居ります。発熱外来は、当院は内科小児科を標榜して居りませんので根本的には受け付けて居りません。しかし顧客様の場合、当院は自費診療は全て拒否しております手前、他院での対処を依頼された場合は先ずは接種をされた医院へ連絡をされて対応を受けるか、その様にしても望ましい対応が受けられなかった場合は早々に当院で対処するようにして居ります。前述の顧客様の保護者からは、「夜間対応窓口で昼間そちらの病院でインフルエンザ予防接種をしてから高熱が出て居いて他に全身症状が出ているので対応して欲しいと連絡したが、担当医が帰宅して居り対処出来ないから様子を見てくれと言われただけで、対応に疑問を持った。行きたくないので診て欲しい。」という依頼でした。私はこういった事態が予想されるので、予防接種も致しません。自費診療は担当医・実施他診療施設が顧客としての担当患者に保険診療外の医療行為を行うので、その前後の内容にはすべからく対応する義務を負います。つまり夜間だろうと休診日であろうと担当患者とその関係者からの依頼には誠意を持って十二分な対応、ひいてはその患者さんに対し医院を開けて受け入れを行う様に万難を排して準備して御来院頂く様に取り計らう義務があります。「担当医が帰宅して居り、対応出来かねる。」という返答が夜間の事務員や当直医が行う事自体由々しき問題に成ります。当院はビル内のテナントですから、夜間患者さんの受け入れ自体不可能であり、最初から対処不能なのです。予防接種施行の発想自体がありませんでした。

 私は京都府立医科大学微生物学の大学院研究室に在籍して居りました。直接細菌やウィルスを扱いませんでしたが、一通りの基礎知識は教室所属を名乗る上でも一通り学びました。それ故安直に感染症に対処する事は御座いません。今回の救急医学会でも「感染症対策」は大きなテーマであり、「日本という抗生物質の巨大消費地」の在りようが問われて居ました。小さな医院であっても十分な対応策を取るべきと考えます。

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