危険回避のためのお薬手帳

昨月から急激に冷え込んで来まして、寒冷刺激による「アレルギー疾患(アトピー性皮膚炎の増悪・蕁麻疹・喘息の増悪等)・ブドウ膜炎・めまいと耳鳴りの増悪・急激な高血圧随伴症状(高血圧ベースのめまい・耳鳴り・頭痛・眼痛・視力調節障害等)」と皮膚科障害としての四肢末梢循環障害・四肢末梢神経障害の増悪で御来院される患者さんが増えております。どなたも基礎治療はされて居られますが、改善しないという事で来院される事が殆どです。

 基礎疾患の内容にもよりますが、やはり「お薬手帳」を御持参御呈示頂く事が、診療治療の最低限の指標になると実感します。特に「お薬手帳」に「薬剤障害欄」が御座いますと大変心強いです。薬剤障害が事前判明するので、副作用を生じる可能性が無い薬剤の処方が判明しますので、患者さんにとっては勿論、当院にとっても危険回避が確実に行えるので有難いです。事実「空咳が出て、辛い。」という主訴で来院された患者さんが居られましたが、処方薬剤を見ますと「カルシウム拮抗剤」が最近処方されて居ました。御本人に「この御薬を飲み始めて、咳が出始めませんでしたか。」と問うと、「はっきり覚えていませんが、御薬が変わってから出た様に思います。」という返答でした。受診して居られる内科に「薬剤による‘咳’ではないか。」という情報提供書を患者さんに渡し、特に加療しませんでした。薬剤中止直後、咳は無くなったと患者さんから御報告があり、内科主治医からも「指摘の通り、中止して改善。他の高血圧剤へ変更した。」旨、返答がありました。事実私が同じ様な薬剤を内服した際、1週間ほどしてから、「空咳」がでまして、薬剤の副作用と判断し、主治医と相談後他の薬剤に変えて貰い、一件落着に至った経験が効を奏しました。

 他にも喘息の吸入剤による「手の痺れ」や「顔面紅潮」は時折あります。兎に角不安に思う事があれば、早々に当院へ御連絡下さい。そのまま内服や点眼、吸入を続ける事が罪悪である事があり得ます。そのため、当院では予約用紙に「何かあれば、御連絡下さい。」と記載して居ります。どうか御遠慮なく、御依頼御相談下さい。

緑内障・白内障・黄斑変性症から風邪・花粉症・ぜんそくまで、兵庫県川西市の眼科・アレルギー科藤原医院へ!

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