培った「問診をしつこく行う」行為
今年は日本救急医学会の総会に出ますので、10月24日(火)から26日(木)は休診になります。御了承御確認賜ります様、御願致します。
大学の第三次救命救急センターに勤務していた頃から20年以上経ちますと、気管挿管や緊急透析の手順や精度の問題でとても実行不可能です。しかし当時から身に着いた「問診をしつこく行う」行為が現在も実っている事を日々実感します。先週、「視野障害」を訴えて来院した40代の男性でしたが、受診した内科医が、「眼底出血(恐らく血栓症でしょう)か、緑内障」を想定して紹介して来られた様ですが、実際は「脳梗塞」でした。5W1Hをきちんと職員が尋ねた内容と血液検査内容を見せて貰い、診察室に入られて直ぐに判断出来ました。発症4時間以内でしたから、緊急搬送で脳外科に搬送して貰い抗血栓療法を早々に行って貰い、対処終了出来た様です。当院は暗室の扉2枚を閉めない限り出来ません。常に開けっぱなしですから、患者さんの移動状況を診察中に私が確認出来ます。その時点で歩行障害や眩暈の程度が判明しますし、視線を感じる事無く自然な状態での観察を受けている事を後に患者さんに告げるようにして居ります。稀に労災関連や生活保護等で、「詐病(嘘の病気)」で診断書作成を希望する輩も居りますので、この状況は有効です。昇圧剤や人工呼吸器の操作パターンはほぼ忘れて居りますが、学会に参加しますと再発見があり実診療に即役立ちます。やはり学会参加は専門医更新の為だけでは無く、資格の錆び付きを落とす意味でも有効です。
大学勤務時代は、学会に参加し発表する事で休める事が幸せでしたが、開業しますと休診する事が日々のストレスです。特に当院は予約診療ですから、皺寄せが休診前後に集中しますから、大変困ります。しかし自分の今現在の状況・立ち位置を確認する稀有な時間でもあり、今後も大切にすべきだと考えます。患者様方には御迷惑を掛けますが、御了承賜ります様、御願致します。
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