複雑な相関性関連性ゆえの必要な問診

前回までコンタクトレンズの無診察使用について記載しましたが、それはさておきです。今年に入ってから増えているのが、「味覚障害」と「臭覚障害」の患者さんです。

 「味覚障害」は治療が困難です。通常自覚して1週間前後に耳鼻咽喉科・神経内科受診で何とか対処可能のリミットになるのがこれまでの常識です。1月以上放置すると味覚センサーである「味蕾(みらい)」の障害が定着し再生し無くなり、改善の見込みが極めて薄く成ります。それでも漢方含めて内服剤投与を最低限数カ月、本人の同意があれば1年近く投与してみる意味はあります。改善方法が他に無いからです。一方「臭覚障害」は、臭覚センサーの障害のみであれば「味覚障害」と同じく改善の余地は大変厳しいです。が、原因がセンサー障害でない場合は比較的速やかに改善する事が見込めます。大半は「慢性鼻炎・慢性副鼻腔炎・歯科治療」に合併して居ります。いわば「鼻が効かない状態」が原因です。「歯科治療」は他に、「胃腸障害」中でも「胃・十二指腸潰瘍」や「下痢・便秘」や「集中力低下・記憶障害」等の併発に繋がりますし、何より重大なのは「歯周病菌」による「心内膜炎・心筋梗塞・脳梗塞等」を併発すると重大ですし原因としては重要視される昨今です。耳鼻科と歯科の治療が進むと自然に「臭覚障害」が改善しますし、完治する事も稀ではありません。他の胃腸症状などの合併症も軽減する事も多々あります。患者さんからは、「こんなに簡単に治るとは思わなかった。」という御声を頂く事も多いですが、御本人も自分の現症状(今現在どんな状態であるかを正確に把握する事)を確定する事が一番大切だと常に思います。

 「まさかこんな事が原因だとは。」という事は世の中に溢れかえっています。医療関係はそういった「まさか」のルツボです。相関性関連性等ぐちゃぐちゃになってしまう事も多く、それゆえ当院での「問診」が少なくとも10分、長ければ1時間くらいかかるのも理解して頂けるでしょう。本来患者さんがきちんと纏めて来られるのが「スジ」です。しかし「どのように書いたら、どのように表現したら良いか分からない。」と仰られる患者さんが多いので、職員が一人一人寄り添って「問診」を進める事を診療の要にしています。中には「こんな事(問診の聴取確認作業)してんと、はよ見てくれ。喋ってる時間が惜しいわ。」と怒鳴るヒトがおりますし、2年前の11月入院手術を受けた直後にブログに書きました愚かな患者とその配偶者の「問診はそんなに大事か。だったら‘詳しく書いてくれ’と最初に言え!」を喚かれた事を思い出しますが、この国は高校卒業がほぼ義務教育に成っている現実を鑑みると教育の最低達成水準は明らかに至っていないまま卒業している事が判明します。欧米並みに小中学校の内でも「進級水準」に達していない学生はその分野ごとに「留年」させるべきでしょう。でなければ先程の様に「問診」の意味も理解できていないまま「一生を終える」ヒト達が増えると想像されますし、そのようなヒト達が無知識と無自覚の為に将来、今現在もこの国の「保険診療費」を予想外に増大させていると思います。

緑内障・白内障・黄斑変性症から風邪・花粉症・ぜんそくまで、兵庫県川西市の眼科・アレルギー科藤原医院へ!

この投稿へのトラックバック

トラックバックはありません。

トラックバック URL