十分な診療のために事前予約を
昨日まで夏期休暇でした。本日は開院直後から予約無しの新患が押し寄せて大変でした。もともと継続受診されている患者様方の再診予約で埋まっていたため、受診受付自体が無理でした。相変わらずネットで近辺の医院を検索しただけのヒトタチは、「わざわざ来てやったのに」とか「何で診れんのや」とか「医者は他人様を診るのが義務やろ」とか言いたい放題でした。受付で「本日は予約の患者様で診察枠が無くなって居ります。合間でも診察を受ける余裕は在りません。」と断っても、「これ」でした。
予約の電話をして来るかだけではそのヒトトナリは不明ですから、予約を受けるか断るかは幾つかの問診への対応で決めるしかありませんが、事前予約無しで直接の来院を敢行するヒトは「個人の思惑で固まっている」事が多いため他人の理念に対し寄り添うだとか、聞き入れてみるといった態度は欠如しています。これまでは「予約は知らなかった。では。」と直ぐ出て行かれるヒトが大半でしたが、「それはそっち(当院)の都合だろ。こっちの都合もあるんだ。」と粘る輩が増える傾向にあります。それも祝日前後に集中し、当院と当院の患者様とのきちんとした事前予約診療で埋まっている事が殆どですので、いい迷惑です。当院の約束事は当院の都合で決めており、私立の施設ですから個々人の都合に合わせる予定も必要も御座いません。その象徴が、ここ半年電話依頼や家族が直接窓口に来る、「往診依頼」です。当院は私一人で対応しており、とても昼休みも実際取れて居りませんので、御遠慮致しております。この依頼も、「そこを何とかしてくれ」とか「寝たきりの高齢者を気の毒に思わないのか」と言われる事がありますが、当院は対応しかねます。何より川西市内の道路事情が宜しく無い。道幅は狭く、その割に対向車線であったり、違法駐車が多々あったりと、京都市に住んでいる私にとっては不便極まりありません。昼休みの1時間30分の内、実際30分程しか自由時間は無くその間に食事を済ませるか諦めるかですので、往復20分かかれば午後診に間に合いません。当然午後診の予約患者さんに迷惑がかかりますので、往診は不可能です。
テレビでも話題になっておりますが、「登山における救急ヘリの有料化」や「救急車の有料化」等も、十分配慮しての行動を行っても不慮の事故に見舞われた場合の出動であり、身に覚えがあるレベルでの依頼に対しては有料化する事は、ある意味当然でしょう。救命救急所属時代によく居たのが、酒に酔ってのトラブルでした。他にサングラス無しでスキーや海に出掛けてその夜「角膜紫外線障害」で、「何とかしてくれ」と直接大学病院へ救急隊を通さずに遣ってくるヒトですが、診療後「これは紫外線対策で防げましたから、戒めて下さい。」と注意喚起をすると本人や付き添いが、「医者風情が偉そうに言うな。救命の医者は、夜間患者あっての営業だろ。有り難いと思え。」と言われた事が度々ありました。この際一例ですが、「帰宅のタクシーが無いから、救急車を用意しろ。」と言い出す輩達がいました。程度の差こそあれ、今当院の窓口や電話で自己都合を展開しているヒト達は上記の救命救急時代のとんでもない輩と変わりないと言えます。この状態で「おもてなし」等、どこにあるのでしょうか。ちなみに早くAIが育ち、当院での問診作業を彼等に行って貰いたいです。職員は人ですから、この様なヒト達を相手にしていますと疲弊しますし、良い人材を失い兼ねません。人類はAIが真似出来ない仕事を行うべきであり、つまらない作業はAIに任せばよいと考えます。
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