子供の心因性ストレスによる弱視
先週のブログに記載しましたが、斜視弱視に関する治療において御質問が多数御座いました。中でも、「心因性ストレスによる弱視」についての御質問が目立ちましたので、記載します。
大人と似ており、心因性ですので、「誰か或いは何かに対して、自分では対応し難い外力=ストレスにより、眼科的に調節障害を引き起こして視力矯正に支障を来している状態」と御理解下さい。この「誰か」と「何か」について治療には追求を行い、患者がどの様に対処していくかを検索して行く事が、治療の根幹です。皆さん御判りの様に、「誰か」は「友達とその周辺の関係者」や「親兄弟」が多く、「何に」は「習い事や勉強」が多いのは、想像に難くないでしょう。その為、多くは実の母親が問題である事が多く、紹介しました大学病院の眼科外来での「心理カウンセリング」を眼科担当医が紹介しても、「拒否」する事が度々あります。母親のエゴが反映しての弱視であるのに、原因は自らの権限、患者本人の保護者権限、で患者の治療の芽を潰してしまうのです。これには紹介者である私含めて、総合大学の眼科教授も手を出せません。幼少期に対策を講ずる事が治療の早道ですが、期を逸すると矯正視力は諦めざるを得ません。この様な父兄には何を言っても理解は出来ません。少子化問題に国家が直面しているのですから、厚生労働省がその国家権限で原因の除去と好ましい環境保全を構築する事があっても良いのではないかと考えます。
みすみす見逃してしまう、この理不尽さは誠に辛いものです。この国を憂える一要因ですが、治療を試みる事で軽減改善は見込める事は明白です。
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